Mermaids〜22

2008年4月26日。

春季リーグ 第3戦。
会場:国士舘大学

東海3-1宇都宮
○25-19
17-25○
○25-19
○25-15



2008年4月27日。
春季リーグ第4戦。
会場:国士舘大学

東海3-1大東文化
○25-23
21-25○
○25-12
○25-22


4/26、27。
この土日が、春リーグのひとつの山かな。
そんな風に考えていました。

開幕2連勝の東海大学国士舘、宇都宮、大東文化の4チームが対戦する組み合わせだったからです。
特に、日曜日の大東文化との試合、、もっと言えば、大東文化との第4セットは鮮明に覚えています。
そして。
この試合で、自分の中に「サキシン」という言葉が生まれたように思います。


大東文化との試合は、苦しかった。
第3セットこそ、大差で取ったものの、後は接戦。さらに、第1、2、4セットは序盤から大東文化に先行される展開でした。


まず。
東海にとって、この2部春リーグには、絶対的な目標がひとつありました。
それは、
「最低でも上位2チームに入ること」
でした。
3試合を経過した時点で、国士舘がひとつ抜けて強い印象がありました。当時の国士舘は、4年生エースの天野選手を筆頭に、4年間かけて作り上げてきた強さがあったように思います。
となると、残りはひとつ。
上位2チームに入るには、国士舘以外に負けたらアウトぐらいの厳しさがありました。
上位2チームは、自動昇格のルールにおいては、2位と3位では天国と地獄の差がありました。
それまでの3試合を経過して東海は、いい意味で可能性に満ち溢れてる。悪く言えば、まだまだチームを作り上げているところで不安要素が多くありました。


大東文化大学との試合。
セットカウント2-1で迎えた第4セット。
17-19とリードされた場面で、東海がタイムアウト
そのタイムアウト直後に、大東文化のセッター、高橋選手のサービスエース
17-20。
3点差。
その次のプレー。
長いラリーになり、ネット際のボールを近江あかり選手(シンさん)が難しい態勢から決め切ってくれました。このシンさんの技術は素晴らしかった。この1点で救われたと思います。

そして、
20点以降の吉村選手(サキさん)が凄かった。
相手ブロックを物ともせず、次々とぶち破ってく強力なスパイクに、同じ1年生の新井選手(ナオさん)が放った言葉が印象的でした。
「サキ、大好き」
サキさんの凄いのは、応援しているこっちの「気持ち」をコートに立たせてくれることです。

荒削りな部分も多いと思うのですが、いいじゃあないですか。
楽しいじゃないですか。
ボールをひたむきに追う。
そのひたむきさが、心を打つことはバレーボールに限らずスポーツには多くあります。

サキさんには、それがあります。
劣勢の場面から、一気に振り切り東海が勝利。

サキシンの誕生日は、2008年4月27日です。