あるバレーボールファンの方が、こうおっしゃられていました。
大学女子バレーボールの王者、嘉悦大学。
「嘉悦、強いよ」
会う人の多くが、そう言いました。私も「嘉悦は強い」と思っていました。
ですが、そういうことは関係なく。
とにかくどんな結果、試合内容であろうとも、東海大学とともに頑張ろうと思いました。
東海1-0嘉悦
東海1-2嘉悦
東海2-2嘉悦
東海2-3嘉悦
東海2-4嘉悦
東海3-4嘉悦
東海3-5嘉悦
東海3-6嘉悦
東海4-6嘉悦
東海4-7嘉悦
東海5-7嘉悦
東海5-8嘉悦
東海6-8嘉悦
東海6-9嘉悦
東海6-10嘉悦
東海6-11嘉悦
嘉悦3連続得点。東海タイムアウト。序盤から東海の攻撃は1本で切られ、連続得点が奪えないまま得点差は5点。苦しい立ち上がりで、嘉悦大学の強さを感じました。あの東日本インカレの嘉悦を思いました。
東海7-11嘉悦
流れを切ったのはサキ。サキは、試合後に私のバレー友達が、たくさん絶賛していました。
東海8-11嘉悦
東海、このセット初の連続得点。サキ。
東海8-12嘉悦
東海9-12嘉悦
東海、クウとキエ。クミとツキが交代。
東海9-13嘉悦
東海10-13嘉悦
東海10-14嘉悦
東海10-15嘉悦
東海、シンに代わってクルミ。
3年生のクルミさんがコートに。クルミさんは、ずっと東海のレフトとして活躍してきて、私の中でも、色々思い入れのある選手です。このクルミさんが、素晴らしかった。
東海11-15嘉悦
セン。ツキとの超速攻。
東海11-16嘉悦
東海11-17嘉悦
この時点で、11-17と6点差。終盤に入ろうかという時に、最大の得点差が開きました。
東海も粘りますが、嘉悦も粘ります。それでも、東海は声を出して、走り回って、ボールにくらいつき、お互いに声をかけ、けして暗いムードにはならず頑張っていました。
東海12-17嘉悦(5点差)
東海、キエとクウ。ツキとクミが交代。
東海12-18嘉悦(6点差)
嘉悦、選手交代。
東海13-18嘉悦(5点差)
嘉悦、選手交代。
東海13-19嘉悦(6点差)
嘉悦、選手交代。
東海14-19嘉悦(5点差)
東海15-19嘉悦(4点差)
東海16-19嘉悦(3点差)
嘉悦、タイムアウト。
東海16-20嘉悦(4点差)
東海17-20嘉悦(3点差)
東海17-21嘉悦(4点差)
東海18-21嘉悦(3点差)
東海19-21嘉悦(2点差)
東海20-21嘉悦(1点差)
嘉悦タイムアウト。
東海20-22嘉悦(2点差)
嘉悦、選手交代。
東海21-22嘉悦(1点差)
東海21-23嘉悦(2点差)
東海22-23嘉悦(1点差)
東海23-23嘉悦(同点)
東海24-23嘉悦(逆転)
東海25-23嘉悦(勝利)
序盤からじりじり差を広げられて、なかなか点差が縮まらず。それでも、声を出して、みんなで盛り上げて、走り回って、ボールにくらいついて、つないでいたら、次第に点差は縮まって行きました。
終盤、嘉悦大学から「ゆとり」「笑顔」が消えてきて、動きが固くなっているのが分りました。足が止まったように感じたその時、東海が逆転してセットを奪いました。
あきらめず、自分たちのバレーボールを続けた。
みんながひとつになって頑張った。
仲間を信じた。
そうしたら、壁が崩れた。
道が開けた。
光が見えた。
そんな東海の第3セットでした。
第3セット終了時に体育館は、騒然とした空気になりました。その多くが驚きではあったけれど、東海応援席は、また違った感動に包まれていたように思います。
そういう言葉がかわされる中、一人の2年生がぽつりと
「私、東海に入ってよかった」
と呟きました。
それを聞いた時は、こっそり下を向いて帽子を深く被りなおしました。涙腺、やばかったです。
第3セットは、いろんなことも思い出していました。
東海は、この1年は悔しく辛い涙を流してきました。でも、いつもまた体育館で会う時は、元気な笑顔でした。
第3セットは、東海がその魅力を見せてくれたセットだと思いますが、第4セットは、嘉悦大学が王者の力を見せたセットだと思います。また、東海が勝つためのポイントは、このセットだったと思いました。
そして、第5セット。王者と互角に戦う東海の頑張りが嬉しかったのと……
第5セット
東海0-1嘉悦
東海1-1嘉悦
東海1-2嘉悦
東海2-2嘉悦
東海2-3嘉悦
東海3-3嘉悦
東海3-4嘉悦
東海4-4嘉悦
東海5-4嘉悦
東海5-5嘉悦
嘉悦、選手交代。
東海6-5嘉悦
東海6-6嘉悦
東海6-7嘉悦
東海のタイムアウト。
東海6-8嘉悦
東海6-8嘉悦、嘉悦2点リードで、コートチェンジ。
互角の展開で、東海がきっと逆転する。そう思っていました。
東海7-8嘉悦
カホ、絶妙のスパイク。
東海7-9嘉悦
東海8-9嘉悦
シン。シャープなスパイク。
東海9-9嘉悦
サキ。相手ブロックを弾く。
東海の1年生コンビのスパイクが続いて、同点。
この2人は、レシーブもよくて、ツクシさんがとても良いリベロなので、拾ってつないで、そして速いバレーボールが、東海の強みだと思います。
嘉悦、タイムアウト。
東海9-10嘉悦
嘉悦、選手交代。
東海10-10嘉悦
サキ。ブロックの脇を抜けるスパイク。このスパイクは、惚れ惚れしました。
東海10-11嘉悦
東海11-11嘉悦
東海12-11嘉悦
セン。ブロック。
嘉悦、タイムアウト。
厳しい場面で、みんなに向って声を出して、手を叩いて、めっちゃ笑顔でみんなを盛り立てているのが、セッターのクウさん。
クウさんの名前は、かなめ。
ある人が言いました。
「セッターで、かなめって、ぴったりだ」
上手いこと言うなあっ感心しました。
東海13-11嘉悦
ラリー中に、センターのセンが何回かバックトスを上げる場面がありました。それが、精度も高さも、とにかく「上手い」翌日、会ったバレーファンが驚いていました。
この次のプレーで大きな出来事がありました。
嘉悦大学のスパイク。判定はアウト。
東海14-11嘉悦
のはずが、嘉悦大学の抗議にあい判定が覆ってしまいます。これが、よくわからない。
東海13-12嘉悦
東海、タイムアウト。
実は、このプレー。スパイクがブロックの手に当たったかどうかの判定なのですが、このプレーは審判の目の前のプレーでした。
しっかりアウトの判定をした後に抗議により、ラインズマンを呼んで、ラインズマンに聞いて、判定が覆ったのですが、アウトだったとしても、審判が1番正確な判定ができると思いますので、この場面での「ミス」ジャッジは、是非、反省をしていただきたいと思いました。実際、この「ミス」ジャッジで流れが変わってしまいました。
東海13-13嘉悦
東海13-14嘉悦
これも、手に当たったかどうかなのですが、判定は触った。自分は触ってないように見えたのですが、サキが抗議しても、受け入れられず。
東海13-15嘉悦
この試合、不可解な判定が何度かあって、それにも泣かされてしまったように思います。
もう一度、嘉悦大学と戦いたい。
1ファンとして、そう思いました。
東海は嘉悦に勝てなかった。
けれど、嘉悦との試合で東海がどれだけできるかがわかる。その「どれだけ」は、十分な手応えを感じられるものでした。