2007年5月27日。
入れ替え戦。
日体大健志台の体育館。
東海1-3日女体
26-24
19-25
16-25
22-25
試合途中、
スタンドで応援していたエルさんが隣のカンナさんに声をかけました。
二人が揃ってジャージを脱ぐと、背番号4と20のユニフォーム姿になって声援を送りました。
それを見てたまらない気持ちになりました。
ともに一生懸命、応援しました。
それでも。
東海は敗れ、2部降格が決まってしまいました。
泣きじゃくるエルさんをOGが慰めていました。
「自分を責めてはいけない」
そんな言葉を耳にしました。
帰る途中、スタンドの上の方にカンナさんが一人ぽつんといました。
「カンナさんに声かけなくていいですか?」
一緒に応援きていたバレー友達が言いました。
「何を話せばいいかわからないよ」
そう言って。
事実、そうでした。
そう言って、体育館の入り口で靴を履き替えた時に
「ごめん」
そう言って、再び体育館の中に走っていきました。
体育館の中に戻って、カンナさんのとこに走っていきました。
「悔しかったけれど、秋に１回で！１回で戻ってこようね」
そう言ったら、目を真っ赤にしてたカンナさんが微笑んでくれました。
あれから10年後の今ならわかる。
少しでも、力になりたかったんだ。
あれは、真剣に応援しますって宣言だったんだ。
体育館から帰る道、東海のことばかり考えていました。
