黒鷲旗の準決勝後の出来事

pigroboshow2005-01-29

2004年5月4日に黒鷲旗の準決勝が行なわれました。
東レ・アローズの対戦チームは,日立佐和・リヴァーレでした。
試合は,
東レ日立佐和
 19−25
 25−17
 21−25
 26−24
 15−12
で フルセットの末に東レ・アローズが勝利しました。
この試合は,一緒に観戦していた友達が,試合後に
「こーなったら,明日も来ずには いられないっ!」
と,興奮口調で語った熱戦で,スコアを見ても分かりますように,勝敗の行方がどっちに転ぶか最後までわからないスリリングな試合でした。
自分も,急遽,大阪滞在を延長して,翌日の決勝戦を応援しようと決めました。

この試合の後に,メンバーエリアが行なわれて,友達たちは東レ・アローズの選手にお会いすることが出来ました。僕は,んー。なんだか遠慮して,廊下で待っていました。(決勝戦のあとに行なわれたメンバーエリアには,行ったのですけどね)

その時,日立佐和のある選手が廊下で,恩師らしき初老の紳士とお話している場面に出会いました。
日立佐和の選手は,しきりにその紳士に
「せっかく来ていただいたのに,すみません」
と何度も頭を下げていました。見ると,大粒の涙が。
先生という言葉も聞こえたので,もしかしたら,バレーボール部の顧問だった方とかかもしれません。
詳細は分からないのですが,その時の先生といわれていた男性が,その佐和の選手の肩に手を置いて,いい表情で頷いておられたのが印象に残っています。あの熱戦を見て,きっと教え子の頑張り,成長が嬉しく誇らしかったのだと思いました。

黒鷲旗の準決勝,熱戦とともにその時のふと遭遇した廊下での出来事が心に残っています。全てのバレーボール選手がコートで全力でプレーするその礎には,たくさんの人の心,想いがあるのだなあと思います。