少し前の試合のことです。
試合中に，ある選手がアクシデントで退場されました。
その時，アローズの選手の人数はぎりぎりで，その選手は少し休んでから再びコートに戻ってきました。大丈夫かな？僕は心配で，その選手の体調のことがすごく気になっていたんです。そしたら，
「○○！しっかり！」
大きな檄が飛びました。それは，その選手を応援されている方でした。
その方は，その選手をずっと応援されていて，いわば自分の師匠みたいな人なのですが，アクシデントから，コートに戻った選手に先ほどまで以上に声援を送っていました。選手を心配する気持ちはある。すごくある。当たり前。でも，コートの中に戻ってきた選手を応援する。
しっかり。くじけるな。負けるな。言葉でなくても，その方の気持ちがすごく伝わってきて，なんだかジーンとしてしまいました。
試合終了後にアクシデントの状態について選手に聞きに行かれていました。
心配で心配で仕方なかったと思うんです。
それでも，
試合中，コートの中の選手には精一杯の応援を気持ちを。
それは共に闘ってきた，これからも共に闘う同士だからこそ。
選手とファン。そのありようは様々ですけど，ただ甘いだけでなく，時に厳しい部分もあるけれど……それは選手に対してではなく，自分に対して。
本当の信頼関係はちょっとやそこらじゃ築き上げれるものではないなあと感じ入りました。
