嘉悦大学との試合後に、日本体育大学と富山大学の試合が行なわれましたが、その試合のラインズマン、得点係などを試合が終わったばかりの東海大学の選手が行ないました。
その試合をスタンドからぼんやり見ていたら、コート上を鳩が。
外は雨が降っていて、どこからか鳩が迷い込んでしまったようです。
「こんにちは」
クミさんが、スタンドの私のところに挨拶に来てくださいました。
「幕、ありがとうございました。こんな試合をお見せしてすみません」
「惜しかったね。ストレートで勝つかと思ったよ」
自分は、嘉悦大学との試合は十分に勝てる試合だったと思いましたし、チームの力も上がってきているという手ごたえも感じました。なによりクミさんが素晴らしかったことを伝えたいと思いました。ですが、
「秋までにもっと、成長します」
そういう力強い言葉を聞いて、自分の言葉を飲み込みました。
「楽しみにしています」
代わりに、そう答えました。
「応援が必要なんで、これからも お願いします。」
その言葉に、嬉しくなって頷きました。
日本体育大学と富山大学の試合が終わり、本当は、ツクシさん、カンさんに声を掛けたかったけれど、その機会はありませんでした。が、体育館を出る時に東海大学の関係者の女性にばったり。
「応援ありがとうございました」
そう声を掛けてくださって。
「また 体育館で」
そう答えて体育館を出ました。
雨は、ほとんどやんでいました。
東海大学を応援に行く時、
自分の使う路線は東海大学前駅も通るため、たまたま東海大学の選手と同じ時間に電車に乗ったことがあります。
２時間弱、電車を乗り継いで。
東海大学の選手の皆さんは、いつも階段を軽やかに上っていきました。試合が終わった後も、それがどんな結果であっても、礼儀正しく。
「みんな」で駅に向います。
その姿がなんだか自分にはとても好ましく。というか、忘れていた「昔」のことを思い出します。自分も、「みんな」で、一緒に試合に出かけていたなあって。
雨はやんでいました。
この日の天気予報は、雨でした。
だけど、行く時も、帰る時も たまたま雨はやんでいました。
春の季節の東海大学は、それとは逆で。
たまたま 雨ばかりだったように思います。
だけど、雨ばかりの日があったなら、今度は逆で。
きっと 明日は晴れると思うし、東海大学の女子バレー部の皆さんには、自分達を信じていてほしいと思います。
そして、秋に。花を。
雨は花を育ててくれます。
冷たい雨ばかりで、つらい時
傘になるのが私達だと思います。
その傘になりたいと思っている心は、
実はたくさんいるんだよ。
頑張ろうね。
また 元気に体育館でお会いしましょう。
