スゴイ試合を見た

スゴイ試合を見た。
東海大学鹿屋体育大学との、東西インカレ3位決定戦は、スゴイ試合だった。
前日の日体大との試合、
東海大学は3-0のストレート負けだった。
内容は完敗。
チーム。特にバレーボールは「チーム」を形成するには、時間が掛かるスポーツではないかと思う。
時間があまりにも足りなかった。
だから、翌日の鹿屋体育大学との試合は、厳しい試合になるというよりは、どんな内容であれ、結果であれ、でかい気持で見届ける。そこから何かを得てほしいという気持ちでいました。
だが、しかし。
まさか あんなスゴイ東海を見ることができたとは。
前日、久しぶりに会場で会った羊青年。そして、今回、お会いできなかったバレー好きのNさん。
たくさんのバレーファンに見てもらいたかった。
第1セット
東海15-25鹿屋
前日の日体大の試合を見ているようでした。
東海の得点は攻撃よりも、相手ミスの得点もかなりあったように思います。
ボールがとにかくつながらない。
第2セット
東海23-25鹿屋
東海は23-20とリードしたところから5連続得点を許し、逆転されてしまう。
非常に悪い流れでした。
が、ここから東海のアタッカー陣がとんでもない「気迫」を見せる。
強い「心」をコートで表現する。

河野選手(キエ)。養畑選手(セン)。家高選手(サチ)。熊田選手(セイ)。山口翔子(セリ)選手。
思い出せば、鳥肌が立つ。ゾクゾクする。
スパイクに入るために助走を取って、その時から、「気」が溢れていた。
この試合、放たれたいくつものスパイクのなんと、力強かったことか。

守っては、山岸選手(キラ)。が、とにかくボールを上げつづける。つながる。

1年生の石橋選手(オト)が、そのボールを懸命にアタッカーに供給する。

試合中、ベンチで某選手が
「出し切るよ」
そう檄をとばした。
第3セット以降、東海は出し切った。
その途轍もない「力」を見ることができた。

試合後、コートの中だけでなくて、サポートメンバーの一人ひとりの顔を見て、ぐっときた。
あれ……何かに似ていると思って、思い出した。
あれは2008年の9月15日。
対青学の試合後に、なんだか似ているように思った。

表彰式で、4年生の本告選手、養畑選手、河野選手の涙。
ほんとうに「出し切った」いい涙を見ることができた。