第47回 近畿総合②

pigroboshow2005-04-12

大山未希選手
ロボ中さんが,大山未希選手の横断幕を作る時に横断幕のキャッチコピーを募集しました。
その時,Nao君が提案したオールマイティーが,採用されました。大山未希選手は,アタッカーとしても素晴らしいけれど,全日本女子B代表で,リベロもこなされていて「なんでも できる」
オールマイティーな選手ということで。そして,もうひとつ。オールマイティーには,トランプで1番強い切り札=スペードのエースの意味がありました。
試合前の練習で,一緒に観戦したバレー仲間が,
「なんで ミキが上げてるの」
って,言われて。僕も,未希選手がいつもと違うとこにいて,
何でだろう?まさかな……
頭の片隅で思っても,まだその意味を現実的には考えていませんでした。
そして,試合が始まり。
やはり,本当であることを知って,たぶんここ数年のバレー観戦でも,1,2位を争うサプライズでした。
未希選手がセッター。
第1試合の第1セットの東レ・アローズは,この1ヶ月間弱の間,すごい練習を重ねてきたと思うんです。でも,実戦となるとまた違った厳しさがあるのだと思いました。慣れない2セッター。そして,精神的な支柱,向井選手はじめ,会場にいなかった先輩。いつものレギュラーが3人だけのコート。でも,第2セットからは選手の個々の力で圧倒し始めました。未希選手のトスもセンターとの息がまだ合わない場面も多かったですが,きれいなオープントスが上がり始めました。
そして,2日目。そこにはわずかな時間で更に進化した未希選手がいました。
トスだけでなくて,リベロ張りのレシーブ。オープン攻撃でも,ストレート,クロスを的確に打ち分けて,時間差もごく普通にこなしていたし,サーブは正確で強い。
上げて,打って,拾って……そんな未希選手を見ていたら,一つの言葉が思い浮かびました。
スーパーセッター
未希選手のプレーに,そんな未来を思い描いていました。
オールマイティー,切り札,スーパーセッター
「なんでも できる」
でも,本当に大事なこと,尊いことは
その言葉の裏に,どれだけたくさんの努力をしてきたのかということ。
未希選手が,懸命にコートの中で,ひたむきにプレーしている姿。
一瞬の隙も見せず,集中しきって,自分自身とも戦っている姿を見て,どれだけ強い決意をして,コートの中にいるのか。コートの中の未希選手から,いろんなことが伝わってきたように思いました。

大山加奈選手がコートに帰ってきた時,
未希選手が体育館の天井に向けて,
高く高く放物線を描く,
澄み切ったきれいなトスを きっとあげてくれると思います。