K君の言葉

pigroboshow2006-11-23

小学生の頃,K君というクラスメートがいました。
僕はK君に苦手意識を持っていました。
野球やサッカーを一緒にやる仲間だったのですが,K君はスポーツは一生懸命にやるのですが試合中にエラーをした友達を怒ったり,試合に負けると涙目で悔しがっていました。言葉も一言,多いなあと思うことがあったりで,嫌な思いもしていました。
ある日。
僕は担任の先生に呼ばれて,職員室に行きました。
そこで,担任の先生からとんでもない話を聞かされました。それは,
僕の転校が決まって,今日が僕の最後の登校日になったということでした。
全く聞いておらず,どういうことなのかわからないまま,その日,僕のお別れ会が行なわれました。
家に帰宅して,聞いてみたら,父親の仕事の都合で〜ということを聞かされました。
でも,何日経っても,何週間経っても 父親から連絡は来ず,結局仕事の都合で転校という話はなくなりました。
僕は,その間 ずっと家にこもっていました。悪いことをしたわけではないけれど,恥ずかしいという思いがあって、外に出ることは出来ませんでした。
再登校の日,クラスメートの子が,ピグ君が引越ししていなくて まだいるんだ?って みんなで話してたんだよと言うのを聞いて,なんとなく力なく笑っていたのを覚えています。
と,K君が
「今まで ずっと 家にいた?」
僕は そうだよと答えました。すると,僕の肩を叩いて
「もっと 早く(学校に)来ればよかったんだよ」
そう言って,ちょっと涙目で笑って言ってくれました。
その時のK君の顔と言葉は 今でも覚えていて,その時,とても嬉しく思ったのと,K君に対して,「ありがとう」という感謝の気持ちを持ちました。
その気持ちは,今も変わらないです。
小学校を卒業した僕はK君と同じバレーボール部に入りました。

大山加奈選手が激励会ということで,アローズのチームメイトと同じ場所にいるということを知っただけで,不思議な安心感がありました。
友達,チームメイトの言葉や言葉にせずとも心は,たくさんの思いやりに溢れているのではないかなと思います。

※画像は お友達の 「About The SUNNY Smile」の管理人 Eしゃん☆さんから お借りしました。

http://www1.odn.ne.jp/e_katch/