昔、ある東レアローズファンから
「久光と東レアローズは仲がいいんだよ」
そんな お話を聞いたことがあります。
そのお話を思い出しました。
久光との試合前の練習は、なんとなく和やかなムードがありました。
ダンさんの心友、ルイスさんが久光にいるということもあったし、なによりA、Bコートの試合時間があわなくて、その調整のために長い時間、両チームとも待たされていたということもあったと思います。
リィさんが走るその後ろをアリサさん、ミヤさんがぴったりくっついて走る カルガモの親子のようなランニングも とてもキュートでした。リィさんも笑顔でした。
試合はフルセットで敗れてしまいました。
この試合前に、JT戦後の円陣が終わった後に見せた未希さんの涙。
その時、傍にいたアリサさんが見せた表情と、ちょっとした小さな気遣い。
ほんの少しのシーンだったけれど、ほろっとしました。
そして、久光戦のミチさん、リィさんの頑張り。
チーム。青春。友情っていいなあって思いました。
最終戦の健祥会戦は、セットは競っていましたが、きっちりとストレートで最後をしめてくれて嬉しかったです。健祥会のユキさんは、だいぶ体を絞ったのではないかなと思いました。
そして、いつものようにアローズバスを見送って。そこから またひとつのお話が。
帰りの駅で、東レアローズを熱心に応援しているある方と偶然一緒になりました。
その方は、時に厳しい見方もされている方ですが、おっしゃられる言葉に選手への思いやりが感じられる自分も尊敬している方なのですが、自分はもしかしたら嫌がられているかもしれないなあと思うことがありました。自分はチームに対して、すごく甘いファンかもしれないので。でも、自分には自分の強い気持ちがあるので、変わらないと思います。
帰りの枚方公園から京都駅まで、ご一緒させてもらいましたが、メイさん、ミチさん、ネネちゃん、ココさん、コトミさん。たくさんお話をさせてもらって有意義でした。
そこで加奈さんやエリカさんのお話にもなりました。
加奈さんへの気持ちも２人とも似たような部分があって、すごく嬉しくなりました。やっぱり、加奈さんへの期待する気持ちは2人ともあって。自分は加奈さんが加奈さんらしく、そして、世界のアスリートたちと、ともにコートで競い合ってほしい。輝いてほしいと願います。
そして、エリカさんのお話になりました。
「努力の人」
そうお話しする、その方の色々なお話を聞いているうちに、3年前の夏を思い出しました。
サマーリーグ。その時に行なわれたワールドグランプリ。
実は、自分はあるバレーファンと険悪な雰囲気というか、喧嘩になってしまったことがありました。それは、もちろん口喧嘩ですが。
そのバレーファンは、
オリンピックが行なわれる直前のワールドグランプリなんて、本気で戦うわけない〜
というような意味合いの言葉を言いました。
その言葉に自分はとても憤りを覚えてしまいました。
サマーリーグの時。
ワールドグランプリの国内大会で選ばれなかったエリカさんは、冷房のない真夏の体育館の中で、モップがけをしていて。
そのエリカさんのことが頭にあったから、
戦術を隠す……それならば、荒木絵里香を全日本のコートにあげてほしい。
サマーリーグ。
みんなが等しく持つ夢。いろんな夢がそこには いっぱいあって。
今、全日本のセンターとして輝いているエリカさんではあるけれど、
ほんの少し前には、サマーリーグで汗びっしょりで、コートの上をチームメイトの為にモップがけをしていました。
だから 今 めっちゃ輝いているし、もっともっと、自分自身をコートで思い切り表現してほしいと願います。
エリカさんはエリカさんらしく。遠慮はいりません!
今 その夢の舞台に立つ荒木絵里香。いや、夢の舞台はもう少し先なのかな。
「荒木絵里香。努力の人。」
京都駅での別れ際、
「ピグさんの応援は選手の力になっていますよ」
そうおっしゃって下さって、その言葉が、もしかしたら嫌がられているかな?なんて思ってもいたので、意外でもあったし、心から嬉しく、そして、ありがたく思いました。
また 体育館でお会いしましょう。
追伸：その後に、達川監督にバッタリ。びっくりしました。
