浦安大会

【サーブのこと】
栗原選手の第3セットのサーブで、何年か前の輪島の試合を思い出された方も多いのではと思います。
でも、あの時と違うのは、浦安での栗原選手のサーブは、強く打ったというよりは、軽く打っている感じでした。
助走もそんなに長くなく、垂直に跳んで、体も思い切り反るというのではなく、どちらかというと「入れてけサーブ」に近かったかも。
それが、ほぼコートの中央に面白いように落ちる。
魔法にかかっているみたいでした。
3本?エースが続き、レシーブしたかと思えば、ボールはダイレクトに戻ったり、セッターとは別方向に弾かれたり。
魔法でした。
一方、アローズはこの試合では、連続でのサーブミスが多かったように思います。
私はサーブは、どちらかというと、入れてけよりは、攻めてほしいとは思っていますが、高いレベルの試合では、やはりサーブミスは致命的だと思います。
サーブミス、サーブで思い出したこと。
ひとつは、数年前のアローズ。
外国人選手が一人もいなくて、ミヤさん、ありささんがスタメンだった頃。
そのシーズン当初、ありささんがジャンサを打ってました。
横にスライドする軌道もあったりで、個人的にはすごく好きだったのに、シーズン途中で打たなくなりました。
なんでだろう?と思って、ある方から聞いたのですが、
その当時、ミヤさん→ありささんの順番で、ジャンサが二人続き、ありささんはサーブミスが2本続く危険性が嫌だったというのを聞いたことがあります。
ご本人から聞いたわけではないのですが、勝負師のありささんならありえるなあと思いました。
で。
東海。
練習見学で、練習試合。
24−23の場面で、24点のチームの某選手がサーブをネットにかけて、藤井監督がアドバイスをする声が聞こえてきました。
「今、この場面で自分で決める。勝負する必要性があるか 考えなさい」
というような言葉だったと思います。
静かな藤井監督の言葉が心に響いたんだよなあ。
今年の黒鷲。
東海24−21JT?ぐらいだったかな。
あと1点で東海男子がセットを取るというところで、JTのサーブはゴメス選手。
めっちゃパワーがあって、力強いサーブを打つゴメス選手ですから、イチかバチかで攻めるのかな?
と思いきや、ボールを額に当てて、祈りながらの軽いサーブ。入れることを願っての丁寧なサーブ。
東海は八子選手にボールを集めるも決まらず、JTが同点。そして逆転でセットを奪い。
ある意味、あのJT男子の逆転は、これまでの自分の固定概念を覆したような不思議な逆転でした。
結果が良かったからではなく、丁寧にあきらめず、チームのためにベストを尽くすこと。
大事だなあと思いました。