早稲田 - 日大

入れ替え戦、第3試合は早稲田と日大の試合。
第2試合の頃から、フロアだけでなくコートを囲んだスタンド(通路)にも日大の団扇を持った人の姿が目立ち始めました。


早稲田は部員数は16名ですが、怪我をしている選手もいて、メンバー数的には厳しい状況。
リーグ終盤でも、怪我の選手がいて、リベロの高橋選手がサイドに入っていました。
リーグでは、キャプテンのライト・町田選手(180cm)、センターの濱野選手(177cm)が高く、また濱野選手の独特のフォームから打たれるサーブが効果的で連続得点が多くありました。


日大は、以前までは選手数が少ないイメージだったのですが、今は21名。
下北沢成徳のエースだった仁田選手もいます。
またトレーナーは、元JTの久保さん。



試合は第1、2セットを早稲田が先取。
2セットとも、序盤に点差を広げて優位に試合を進めていました。
予想外だったのは(失礼)、いつもなら町田、町田の展開になると思ったのですが、この日はセンター陣が活躍。
特に14番、1年生の関根選手が止まらない。
リーグでも、見たことないような切れ味でした。


今回の1部9位、10位の早稲田と松蔭ですが、今回の9位はセット率の僅差。
さらに松蔭においては、春3位。東西インカレにも出場。
例年の入れ替え戦よりも、今回は実力差はあるんじゃないかなと思っていました。
2セットまでは、自分が想像していた試合展開でした。
ですが、第2セット、日大の3番の宮田選手が交代で出場して、そのスパイクが悉く決まるのを見て、第3セット以降、接戦になるかもとは、思いました。
日大の宮田選手、プログラムだと最高到達点は275cm。スタメン出場していた選手は、283cm。同じ身長ですが、8cmの差がありました。


第3セットは思いもしなかった展開に。
日大、宮田選手も良かったですが、それ以上に良かったのがサーブ。
今思えば、スタートからサーブミスが多かった日大でしたが、それだけサーブで攻めていたのかもしれません。
早稲田はサーブレシーブが崩れまくり、ゲームにすらならない印象の第3セット。
この大差でのセット奪取から、会場が異様な雰囲気に。
日大、押せ、押せモード。
入り替え戦でのホーム・アウェイの差が顕著に。


さらに第4セットも、最初から日大が走り、早稲田が追う展開。
接戦の末に日大が取ると、日大、応援のムードは最高潮に。
この日、絶好調だった早稲田のセンター関根選手もレシーブが返らないことには、機能せず。
早稲田は追い込まれていました。
4セット目まで、優位と思われるチームが負ける時の一つのパターンだったと思います。
その早稲田を救ったと思ったのは、センター関根選手と同じく1年生のレフト、唐木選手でした。


よく第5セットは、勝ちたい気持ちの強いほうが勝つと言いますが、それがはっきり出たセットとなったように思います。
第5セット、8-5でコートチェンジしてから、唐木、唐木、唐木の展開。
唐木選手が、思い切りよくスパイクを打っていて、それが相手ブロックの間を抜けたり、ブロックアウトになったり。
気持ちが強かった。
一方、日大はフェイントも多く力いっぱいのスパイクがほとんど無くなってしまった印象。
コートチェンジしてからは、早稲田が一方的に突っ走りました。


早稲田と言えば……町田、町田の印象もあったけれど、入れ替え戦では1年生の二人の活躍が目立ちました。
これは、これからの早稲田にとっても、大きな勝利となったように思います。


一方、日大。
昨年の入れ替え戦も松蔭とフルセット。
今回もフルセット。
どちらも、あと1歩の試合で、本当に「運」がなかったとしか言いようがありません。