2005年 サマーリーグ

2005年の夏,第25回サマーリーグ東レ・アローズと共に闘った3日間。
東レ・アローズのファンであることを誇りに思います。
ベンチ入りの選手は9人。でも,向井選手はまだリハビリの最中のようで,コートでプレーするにはもうしばらくの時間が掛かるようでした。
実質8人。6人のスタメンとリベロが1人。交代要員が1人しかいなくての1日2試合,3日間闘った選手の頑張りには,頭の下がる思いがします。

向井選手の胸中を考えたら,本当に胸が張り裂けそうなぐらいです。それでも,今,自分ができることを精一杯行なっていた向井選手。雑用係りやコーナーでの声だしは勿論,3日目の第2試合前には菅野監督と何か話されていた姿も,きっと第2試合に向けての対策だったと思いました。
自分ができる精一杯のことをする。
ベストを尽くす向井選手は,自分にとって誇りです。

小玉選手は,2セッターでの出場。3日目に第2試合で,目にボールが当たるアクシデント。目にしきりに手をやりながら,それでも闘志溢れる姿でコートに立ちつづけた小玉選手。トスを上げつづけ,攻撃にまわっても,全力でスパイクを打ち,ブロックに飛ぶ姿に,感涙。小玉選手のその頑張りが他の選手をどれだけ奮い立たせたことでしょう。
闘志溢れる小玉選手は,自分にとって誇りです。

芝田選手は,レフトポジションでの出場。見ていて,芝田選手も少し足を気にしておられるようにも感じました。けして,万全ではないようにも思いましたが,それでも,他のチームの新人選手などとは格の違うスパイクを連発していました。どんな苦しい時でも笑顔。辛い時でも,それを自分に課せられた試練だと思って,前向きに向かい合っているように感じました。
常に前向きな芝田選手は,自分にとって誇りです。

西脇選手は,ただ一人のセンターポジションの選手でした。そして,西脇選手がいてくれて良かったと思ったことは,何度もあったけれど,この大会の西脇選手もまた同じでした。試合前の練習で,いち早くコートの中に入って,練習をはじめて。真剣な顔で,相手チームのスパイク練習を見つめて。そんな熱意が試合ごとに必ず前の試合とは違う西脇選手を見せてくれました。
進化し続ける西脇選手は,自分にとって誇りです。

大槻選手はセンターでの出場。それを知った時の驚きは誰もが同じだと思います。センターがいないにしても,レフトでの出場はありえると思いましたが,普段,リベロの選手がセンターは想像できませんでした。大槻選手に心を打たれたのは,センターポジションであれ,試合に勝つ為に,いつもとなんら変わらない大槻選手でいたこと。けして,言い訳めいた素振りを微塵も見せず。
けして折れない強いココロでコートに立っていた大槻選手は,自分にとって誇りです。

中川選手はレフトでの出場。フォーメーション的にも,中川選手の打数はどうしても多くなってしまうと思うのですが,そんな中,自分がやらなくちゃの気持ちで,スパイクを打ちつづけていたように思います。試合中に相手を睨みつける場面があったり,また,逆に失敗した時に自分の膝をぽんと叩いて悔しがる姿もありました。
バレーボールに集中しているバレーボールが大好きな中川選手は,自分にとって誇りです。

濱口選手は,主にリベロとして出場されていて,すごく調子がいいのかファインレシーブを連発されていて。3日間を通して,東レ・アローズの守備は堅かったように思います。それはリベロの濱口選手が,作り出してくれるリズムも大きかったと思うし,コートの中での掛け声もすごく大きくてみんなを支えたくれていたように思いました。レフトの濱口選手の魅力はただ事じゃなかったです。ボールに向っていく強い気持ちを持つ濱口選手は,自分にとって誇りです。

中道選手は,厳しい場面での登場がほとんどでした。24点取られている場面でのピンチサーバーでの登場。そんなシビレル場面でも中道選手が打つサーブは,けして入ればいいという弱いサーブでもコースでもなくて,常に相手を崩しにいくサーブです。それは普段の中道選手がしている目に見えない努力がどれだけ多いかを正直に物語っているように思います。皆が疲れきっていた2日目第2試合に出場してみんなを救った中道選手。自分にとって誇りです。

大山未希選手の頑張りにもやっぱり感激しました。2セッターということもあって,とにかく試合中にフルに活躍されていました。デイフェンス面でも,攻撃面でも。とにかく嬉しかったのは,未希選手の気持ちがコートの中から応援している自分にすごく伝わってきたこと。勝ちたいという気持ち。嬉しいという気持ちが伝わってきたこと。帰りのバスの窓から笑顔で手を振ってくれていた未希選手。全力を出し切った大山未希選手。自分にとって誇りです。