Mermaids〜1

当初、別ブログでまとめようとしていた東海大学女子バレー部について、こちらで、時々残していこうと思いました。
はい、自分のためです。


東海大学女子バレー部、Mermaidsを応援し始めて10年以上の時間が経ちました。
友に語るには、あまりに長いその物語を一度まとめてみようと思いました。
Mermaidsは、現在進行形のバレー部ですから、これから先、どう進んでいくかは私にはわかりません。
10年前に自分自身が、Mermaidsをこんな風に応援するようになるなんて夢にも思っていませんでした。
懐かしく思いながら、楽しみながら、綴っていければと思っています。


2006年5月3日。大阪府立体育館黒鷲旗
この日が、東海大学女子バレー部と出会った最初の1日でした。
当時の私は東レアローズを応援していて、特に加奈さん、未希さんの大山姉妹を応援していました。
というより、加奈さんからアローズを応援するようになったファンでした。


2006年は、東レアローズというチームが大きく動いた年でもありました。
2005/6年のシーズンで、それまで東レアローズを支えてきた小玉選手が引退。
そのあとのセッターとして、アタッカーから転向したばかりの大山未希選手がスタメンで出場していました。


これが、当時の熱いアローズファンからは大ブーイングの嵐で、
同じアローズを応援していても、加奈さん、未希さんを応援している自分に周囲からの風当たりが強くて辛かったです。
当時のアローズは、未希さんと同期で後に全日本で銅メダリストとなる中道選手もセッターとしていました。
セッターの技量として、転向したばかりの未希さんよりも中道選手の方が高いのは当たり前で、
多くのアローズファンの気持ちもよくわかりました。
ですから、自分は応援しながらも肩身は狭く、言いたい言葉をぐっと抑え込んでのアローズの応援でした。


女子グループ戦 東レアローズ 対 東海大学
当時の自分は「東海大学」について、全く知識がなく、関東に属する大学ということさえ知りませんでした。
「東海」というので、中部地方の大学かな?ぐらいにしか思っていませんでした。
知識がない。知らなかった。というよりも、大学バレーには関心がなかったというのが正しいかもしれません。


この試合、自分はアリーナ指定席で応援する予定でした。
アローズの練習中に、ふとスタンドを見ると、同じ大山姉妹とアローズを応援していた知り合いの姉妹がいるのが見えました。
それだけなら、なんてことなかったのですが、姉妹の周囲に東海大学の部員さん達がたくさん来て座りました。
アリーナから見たその一画は、姉妹が完全アウェイでかわいそうに思いました。
なので、姉妹の隣の席が空いていたので、そこに座って、一緒にアローズを応援しようと思いました。


当時のアローズにおけるセッター問題。
アローズと東海が黒鷲旗で試合したこと。
偶然、知り合いのファンが東海の部員さんたちと同じスタンドにいたこと。
これらの事が重なって、大袈裟に言えば、運命が思いもしなかった方向に傾いていくことになりました。


東海大学女子バレー部の部員さんに周りを囲まれながら?
東レアローズの応援をすることになりました。
この日のアローズの第1セットのスタメンは、
MBが冨田選手、荒木選手。
WSが加奈さん、向井選手。エレナ選手。
セッター、未希さん。
リベロ、濱口選手でした。


で、一方の東海のスタメンはわからないんですが、
登録メンバーは以下の18名。
藤崎朱里(4年生)
林弘美(4年生)
宍倉智美(4年生)
海沼良英(4年生)
吉田祐子(4年生)
関鮎美(4年生)
樽谷真由美(3年生)
山下みなみ(3年生)
鈴木沙織(3年生)
黒川麻衣子(3年生)
山中淑江(3年生)
窪田麻衣(3年生)
京澤友美(2年生)
野溝嘉乃(2年生)
高橋美幸(2年生)
大森愛希(2年生)
三浦亜野(1年生)
小林雅美(1年生)


試合が始まって、第1セットは、
25-19。
第2セットは、向井選手から木村沙織選手に交代。
25-13。
第3セット、冨田選手から西脇選手に交代。
25-22。


試合全般を通して、やはりアローズが強かったですが、東海大学も健闘しました。
東海大学で1番印象に残った選手は、リベロの山中選手(ナナ)でした。
アローズのエレナ選手のジャンピングサーブは、曲がって落ちる変化が大きくレシーブの難しいサーブでしたが、ナナさんは、その軌道をしっかり見究めてセッターにきれいに返していました。
「スゴイな」と思いました。
確かにリベロのナナさんに感心はしましたが、東海に惹かれたのは、コートにいる選手というのではなく、
実は、スタンドで応援されていたサポートの部員さん達でした。


第3セットでした。
ラリー中、ネット際の難しいボールに対して、未希さんが「正座」の形でスライディングして、
そのままきれいにボールを繋げるプレーがありました。
ボールが上がった瞬間に、私の周りの東海の部員さんたちが、
わあっと。
自然に感嘆の声をあげて、拍手しました。
「いいものは相手チームでも、いい。拍手しなきゃ」
そう言って拍手してくださった声と拍手が、本当に嬉しくて。
当時、周囲のアローズファンから未希さんが散々言われていたのを我慢していたのもあって、
ちょっと泣きそうなぐらいに感激しました。

このことが、
東海大学女子バレー部」
を応援するきっかけとなった出来事でした。