東海大学−嘉悦大学 4

pigroboshow2008-09-12

第3セット終了時に体育館は、騒然とした空気になりました。その多くが驚きではあったけれど、東海応援席は、また違った感動に包まれていたように思います。
「まだ、勝ったわけではない」
そういう言葉がかわされる中、一人の2年生がぽつりと
「私、東海に入ってよかった」
と呟きました。
それを聞いた時は、こっそり下を向いて帽子を深く被りなおしました。涙腺、やばかったです。
第3セットは、いろんなことも思い出していました。
東海は、この1年は悔しく辛い涙を流してきました。でも、いつもまた体育館で会う時は、元気な笑顔でした。

忘れられない光景があります。
入れ替え戦で敗れた試合後に、コートから戻り、階段を上っていたクルミさん。
階段の上から、スタンドで精一杯応援していたカンナさんが下ってきました。
クルミさんがカンナさんに抱きついて号泣しました。
クルミさんを笑顔で抱きしめていたカンナさん。
階段のひとつ上と一つ下。
あの時の2人の2年生(当時)の友情とカンナさんの笑顔の深さを思うと、ぐっとこみ上げて来るものがあります。
思えば東レアローズを自分でも信じられないぐらい一生懸命に応援するようになったのは、第10回Vリーグの決勝でパイオニアに敗れてしまったからだと思います。
他を圧倒する力を持ち、いつだって、勝利が約束されたような完璧なチームがあったとしても、けして応援しようとは思いません。バレーボールに真摯に取り組み、大きなプレッシャーとも戦いながら、全力で頑張っても勝利に届かず、涙を流すこともあります。
その頑張って、報われなかったとしても、また笑顔で勝利を目指すチームだから心を動かされました。一緒に頑張ろう。応援しようと思いました。

第4セット。
第3セットは、東海がその魅力を見せてくれたセットだと思いますが、第4セットは、嘉悦大学が王者の力を見せたセットだと思います。また、東海が勝つためのポイントは、このセットだったと思いました。

東海1−嘉悦
東海−1嘉悦
東海−2嘉悦
東海2−嘉悦
東海−3嘉悦
東海3−嘉悦
東海4−嘉悦
東海5−嘉悦
嘉悦、タイムアウト
東海−4嘉悦
東海6−嘉悦
東海−5嘉悦
東海7−嘉悦
東海8−嘉悦
東海9−嘉悦
東海−6嘉悦
東海−7嘉悦
東海10−嘉悦
東海−8嘉悦
東海11−嘉悦
東海−9嘉悦
東海12−嘉悦
東海、クウとキエ、クミとツキが交代。
東海−10嘉悦
東海13−嘉悦
東海−11嘉悦
嘉悦、選手交代。
東海−12嘉悦
東海−13嘉悦
東海、タイムアウト
東海−14嘉悦
東海14−嘉悦
東海、センとシュウが交代。
東海15−嘉悦
東海−15嘉悦
東海−16嘉悦
東海−17嘉悦
東海、キエとクウ、ツキとクミが交代。
東海16−嘉悦
東海−18嘉悦
東海−19嘉悦
東海17−嘉悦
東海−20嘉悦
嘉悦、選手交代。
東海−21嘉悦
東海、タイムアウト
東海−22嘉悦
東海−23嘉悦
東海18−嘉悦
東海、シュウとセンが交代。
東海−24嘉悦
東海−25嘉悦

序盤、プレッシャーから固さが見られた嘉悦大学ですが、安保選手のピンチサーバーから流れを掴んだように思います。東海は、とてもよい出足だったのですが、スパイクミス、相手のサービスエースなどで失速してしまいました。
そして、第5セット。王者と互角に戦う東海の頑張りが嬉しかったのと……

第5セット
東海−1嘉悦
東海1−嘉悦
東海−2嘉悦
東海2−嘉悦
東海−3嘉悦
東海3−嘉悦
東海−4嘉悦
東海4−嘉悦
東海5−嘉悦
東海−5嘉悦
嘉悦、選手交代。
東海6−嘉悦
東海−6嘉悦
東海−7嘉悦
東海のタイムアウト
東海−8嘉悦
東海6−8嘉悦、嘉悦2点リードで、コートチェンジ。
互角の展開で、東海がきっと逆転する。そう思っていました。
東海7−嘉悦
カホ、絶妙のスパイク。
東海−9嘉悦
東海8−嘉悦
シン。シャープなスパイク。
東海9−嘉悦
サキ。相手ブロックを弾く。
東海の1年生コンビのスパイクが続いて、同点。
この2人は、レシーブもよくて、ツクシさんがとても良いリベロなので、拾ってつないで、そして速いバレーボールが、東海の強みだと思います。
嘉悦、タイムアウト
東海−10嘉悦
嘉悦、選手交代。
東海10−嘉悦
サキ。ブロックの脇を抜けるスパイク。このスパイクは、惚れ惚れしました。
東海−11嘉悦
東海11−嘉悦
東海12−嘉悦
セン。ブロック。
嘉悦、タイムアウト
厳しい場面で、みんなに向って声を出して、手を叩いて、めっちゃ笑顔でみんなを盛り立てているのが、クウさん。そんな姿が、どうもサチさんとかぶります。
クウさんの名前は、かなめ。
ある人が言いました。
「セッターで、かなめって、ぴったりだ」
上手いこと言うなあっ感心しました。
東海13−嘉悦
ラリー中に、センターのセンが何回かバックトスを上げる場面がありました。それが、精度も高さも、とにかく「上手い」翌日、会ったバレーファンが驚いていました。
この次のプレーで大きな出来事がありました。
嘉悦大学のスパイク。判定はアウト。
東海14−嘉悦
のはずが、嘉悦大学の抗議にあい判定が覆ってしまいます。
東海−12嘉悦
東海、タイムアウト
実は、このプレー。スパイクがブロックの手に当たったかどうかの判定なのですが、このプレーは審判の目の前のプレーでした。
しっかりアウトの判定をした後に抗議により、ラインズマンを呼んで、ラインズマンに聞いて、判定が覆ったのですが、アウトだったとしても、審判が1番正確な判定ができると思いますので、この場面での「ミス」ジャッジは、是非、反省をしていただきたいと思いました。実際、この「ミス」ジャッジで流れが変わってしまいました。
東海−13嘉悦
東海−14嘉悦
これも、手に当たったかどうかなのですが、判定は触った。自分は触ってないように見えたのですが、サキが抗議しても、受け入れられず。
東海−15嘉悦

この試合、不可解な判定が何度かあって、それにも泣かされてしまったように思います。
もう一度、嘉悦大学と戦いたい。
1ファンとして、そう思います。