大雨のため、15時に退社するよう指示が出ました。
最初は、それほど緊迫した感じはなかったのですが、駐車場に行ったら、くるぶしの上の辺まで水があって、少し不安になりました。
自分の会社は坂の多い山にあるのですが、会社前の道路が川になっていました。
これは、マズイと思ったのですが、ひとまずいけるとこまで行ってみようと思いました。
と、ちょうど谷の手前で車が数台止まっていました。……後に、土砂で車が通れなくなっていたことを知りました。
車を降りて、様子を確かめようと思ったのですが、ドアを開けて足を着いた途端に水の流れがハンパなく、危険であるため、あきらめました。
しばらく止まっていたのですが、道路の上を流れる水がどんどん激しくなっていて、車ごと流されてしまいそうに。
抜け道を行く車があったので、このままここにいては危険であるので、自分も後に続きました。
だいぶ遠回りして帰ろうと、下っていった川沿いの道。
橋を渡って、左側に行けば、自分の住む町なのですが、道は渋滞していました。
増水した川の水で流れてきた漂流物が橋にぶつかっていました。
その間にも、どんどん水嵩は高くなっているようでした。
と、川沿いの1件の家が崩れて川に流れていきました。
電線が切れたのか火花が散るのが見えました。
これは……。
これ以上は無理はしないほうがいいと思い、橋を渡るのをあきらめ、近くにあった体育館に避難しました。
今日は、ここで過ごすことになるかな?
これからさらに雨が強くなるようなことを会社で聞いていて、半ば覚悟をしていたのですが、雨がやんできて。
なんとか、自宅まで帰ることができました。
自宅のほうは、大きな被害もなかったようです。
さほど離れていないのですが、会社のある隣町が、とにかくひどい大雨で。
特に自分たちが帰宅した15時のあたりがもっとも、ひどかったようでした。
雨で死を意識するほどの恐怖を始めて覚えました。
被害にあわれた方たちに心からお見舞いもうしあげます。
