自分は、トヨタ車体に東海大学女子バレーボール部出身の選手がいることを知りませんでした。
それを知ったのは、つい最近のことでした。
背番号１７番。及川英香選手のことをよく知りませんでした。
ですが、東海大学出身ということで、及川選手に注目してみました。
これまで、自分が実際に見た東海大学出身のセンターは、こまちレオニーノのルイさん。三洋電機大阪のリサさんを体育館で応援したことがあるのですが、それに４年生のエルさんと、どこか似たところがありました。
それは、自分よりも長く東海大学を応援していらしている方も同意見でした。
そして、及川選手。ユリさん。
やっぱり、似ていました。コートの中が良く見えている、上手さを感じるセンターでした。
それで、ＪＴ戦。
自分は、トヨタ車体に強い思いいれがあるわけではありませんし、及川選手のことも良くは知りませんでした。ですから、それほど熱心に応援していたわけではないのですが、試合が進むにつれ、及川選手を見ていて、次第に胸のうちが熱くなってきました。
スパイクを決めるたび、ブロックを決めるたびに、控え選手に向って、腕をあげ。
その姿は、どこかで 見た記憶がありました。
フルセットの最終セット。ＪＴに１３点を取られて苦しい場面で、及川選手のサーブ。
声援を送る控え選手に向って、握った拳。
「ゆり、ナイスサーブ」
声を掛けずにいられませんでした。
試合が終わって、今。
及川選手が控え選手と通じあっていた、あの姿を。
「どこかで見た。」
その記憶がようやくよみがえりました。
関東大学秋季２部リーグ。
復帰を果たしたコートの中で、声援を送るスタンドの後輩達に、
エルさんが、スタンドに向って、拳を握っていました。
似ていたのは、プレースタイルだけじゃ無かった。
気持ち、心が同じだった。ひとつだった。
