約束

pigroboshow2009-01-27

2007年の冬。東京。
アローズがストレートで勝利したその日。
ちょうど同じ日に東京で行なわれていた地域リーグの試合に出場するメグさんの応援に行きました。
この試合は、今、思うと、不思議な巡り会わせを感じさせる試合でした。
東海大学の女子バレー部が、三菱UFJに入部した関選手、こまちレオニーノに入部した藤崎選手達の応援に来てました。
私の後ろには当時、3年生だった樽谷選手(現 栗山米菓)が座っていたように思います。
試合はフルセットで、四国88が大きな勝利を掴むのですが、その試合で、ピンチサーバーで登場した小さな選手が、変化の大きなフローターサーブで四国のレシーブを崩していたのがとても印象に残りました。
劣勢の中で、まさに流れを変えるサーブを打っていて、めっちゃ 度胸が据わっているなあと感じました。
それから1ヵ月後の千葉。
アローズ−トヨタ車体戦。
アローズの応援をスタンドからしていました。
その日、アローズと縁が深いある方が、一人の女の子を連れてきて、一緒にスタンドで応援しました。
私の横に座った女の子の顔を見た時、なんとなく見覚えがあるなあと思って。ぱっと閃きました。
「あ。もしかして、バレーボールの選手ではないですか?」
そのようなことを聞きました。
「四国88との試合で、ピンチサーバーで出場したでしょ?」
女の子は、そうです。と答えてくれました。
「面白いサーブ打つなあって、覚えていたんですよ」
地域リーグとか、マニアですね」
と、一緒に来られていたある方は、笑顔でそう言いました。
「あのチームが黒鷲でパイオニアと対戦した時に、いいバレーボールするなあって思ったんですね」
そう言ったら、ある方はとても真剣な顔で頷いていてくれました。
チャレンジリーグ昇格も狙えるんじゃないですか?」
そんな風なことを言ったら、女の子はきっぱりと首を振って、
「最下位でしたから」
そう言いました。意外に思ったのですが、地域リーグは、試合数が少ないので、フルセットでも敗れた試合は重い意味を持つのです。
ただ私は、その時、女の子がサバサバとそう言ったのが、なんだか潔さと矜持のようなものを感じ好ましく思いました。
「いつか 応援にいくから」
そう言ったら笑ってくれました。
それから 少し経って 知ったこと。
女の子は、アローズのある選手と小さい頃、一緒にバレーボールをしていました。アローズのある選手とは、別々の道を進み。ある選手は高校で名を馳せ、プレミアの東レアローズへ。
女の子は、全国にはいけませんでしたが、大学でもバレーボールを続け、卒業してもバレーボールを頑張りました。
千葉の満員の体育館で、友達を応援していた女の子。
それから1年後。
2008年冬。愛知。
その女の子をガラガラの体育館で応援しました。
その後。女の子のチームはチャレンジ昇格を果たしました。
2009年 冬。
女の子の幕を作って、応援に行きました。
「いつか 応援に行くから」
その約束も果たしました(笑
でもさ。
2009年 冬。千葉。
あの試合の、あなたは すごかった。しびれた。
心にぐっときた。あそこまでの頑張りを見せてくれたなら、結果じゃない。
格とか、大きな大会であろうが小さな大会であろうが、観客数とか、そんなことは 何も関係ない。あなたのプレーは心に届いた。響きまくった。
期待はしていたけれど、あそこまでの「心」をコートで表現してくれるとは。
嬉しい。
M選手。また 応援させてくださいね。
また約束。