シンさん、あれこれ。

4年前に、その選手をコートで見た時に、東レアローズのミチさんを思い浮かべました。
ポジションも、背格好も、何も似ていないのに、レシーブをする時のぶれない軸がとても似ているなあと思いました。
二人とも、京都橘出身という共通項がありました。
……京都橘、やっぱすごいな……


近江あかり選手、現NEC内定選手。
どちらかというと、守備の強い選手だなあと感じた1年目。
最も覚えているプレーは、2008年9月15日。
青学戦の1枚ブロック。
あの青学とのフルセットの試合は、自分の中でもベスト10には必ず入る素晴らしい試合だったと思います。


3年前の東日本インカレ。
名前のように光り輝いていました。
このときのシンさんを、JTファンのバレー友達のM君が
「火の出るようなスパイク」
と、表現して、上手いこと言うなあと感心しました。


特に、この頃のシンさんは、東レアローズでいえば、リオさんのように高くてダイナミックなスパイクを打っていた印象がありました。


M君は、是非、JTに入ってもらいたいなあと言ってくれて、自分も、素直に嬉しく思いました。
大学バレーを頭から馬鹿にする方も、いらっしゃいます。シンさんの良さを分かってくれたM君の言葉が嬉しかったです。


アローズは大学生は取らないというし、関西出身のシンさんだから、関西のチーム。いいかも。
そんな風に思ったりもして、JTに入ってほしいなという気持ちを勝手に自分も持ったりしました。


その頃のM君の話で、とても印象に残っているのが
「でも、サーブも頑張ってほしいですね」
その頃のシンさんはサーブはそれほど強くなかったと思います。
加えて、試合前のサーブ練習時には、サーブではなくて、コートに入ってレシーブ練習をすることが多くて、シンさんを推すM君は、もっとサーブに力を入れてほしいと思っていたようでした。


2年前。
シンさんは大学3年生時に全日本に選出されました。
全日本の合宿後。
シンさんのサーブは変わったように思います。
全日本ではサーブをかなり練習したのではないかと思います。前後のきわどいところを狙うようになったし、以前よりも強いサーブを打つようになりました。
この頃、M君は東京から大阪に引っ越したので、あまり見ることはなかったのが、とても残念です。


全日本インカレが終わり。
運が良かったら、一度ぐらいはNECのユニフォームを着たシンさんが見たいなと思っていました。
できれば、ピンチサーバーで出場とかないかな?
そう思っていましたが、リーグ開幕からの思わぬNECの連敗。
出場するのでは。
その期待が濃くなっていく中、ついに石川にて出場。
そして、思ってもいなかったスタメン。


2012年2月26日。
JT戦。
シンさんのサービスエースから試合が始まる。
それからもサーブが走り、JTのレシーブを崩す。
全日本で強くなったんだよなあと、思い浮かべる。


試合が進みシンさんが1枚ブロックで止める。
一緒に観戦していたバレー友達のNさんに
「近江選手は、結構、大学時代も1枚で止めること、多かったんですよ」
そう自慢する。
脳裏には、あの青学戦のファイナルセットのブロックがよぎる。


これ以上ないぐらいの大活躍だった。
それが、JT戦だったというのが、以前、シンさんJTに入ってほしいなあと思っていた自分にも皮肉ではあったけれど、もちろん両手を広げて、全部嬉しい。


今週末、女子プレミアのレギュラーラウンドが終わる。


リーグが始まる前は、思いもしなかったが、今リーグ、一番観戦したのはNECの試合ということになると思う。


ひょっとしたら、出場することもあるかも。
出場してほしいなと願っていたシンさんの、まさかのスタメン出場は、自分にはあまりにも嬉しすぎる。
というか、とにかく応援しなければの想いが強い。


正直、サマーリーグなどで応援できたらと思っていたのが、こんなに早く機会がやってくるとは。


残り2試合。そして、チャレンジマッチ。
シンさん、ファイト!


明日は応援に行けませんが、日曜日の試合を含めて3試合。
必ず応援に行きます。