嘉悦大学との試合

2011年、全日本インカレ優勝の東海大学「Mermaids」。
2012年の春リーグは5位という結果に終わりました。
お疲れ様でした。


計り知れないプレッシャーとも闘いながらのリーグ戦だったと思います。
終戦嘉悦大学との試合は、それを象徴するような試合だったかなと思います。
東海は、前日までに3敗。
そして、春リーグを圧倒的な力で連勝し、優勝も決めている嘉悦大学との試合は、もしかしたら、一方的な試合になってしまうことも考えられました。
4試合が終わって、全チームの選手、関係者が見守る中での嘉悦大学との最終試合というのも、更なるプレッシャーだったと思います。



嘉悦大学の強いサーブに苦しみ、高いブロックに何本も捕まりました。
東海はミスも多く、1セット目は得点以上の差を感じました。
それでも、コートの中の選手は勿論、サポートするみんなが、必死に声援を送っていました。
ひとりひとりが仲間のために、精一杯に頑張っていました。


この試合で、苦しんで、苦しんで、本当に苦しんでいたリカさん。
第2セット終盤の厳しい場面でサーブを打つ時のリカさんの表情を見て、どきっとしました。
本当にいい笑顔でした。
苦しんで、苦しんで、それで、厳しい場面で、どうしてあんな風に笑えるんだろう。
そういう場面だったからこそ、勇気を奮い起こそう。笑顔になろうと思ったのでしょうか。
それとも、一緒に頑張っている仲間に応える笑顔だったのでしょうか。
分かりませんが、その笑顔が「サプライズ」を起こしたのかもしれません。
26-24。
東海がセットを取りました。


第3セット。
11-25。嘉悦。
一方的なセットでした。


第4セット序盤。
5-10嘉悦、5点リード。
またも一方的な試合展開になるかと思われました。
けれど、なんだか。
みんな必死にボールを追いかけていました。
ミスも多かったけれど、みんなが懸命にコートで頑張っていました。
アオさんのナイスサーブが続き、点差が縮んで。
23点で同点に追いついた時。
不思議な感動を覚えていました。
こんなこと、あるのかな。
苦しんで、苦しんで、頑張って、積み重ねた23点。
セットを奪うことはできませんでしたが、この23点の尊さ、重みも感じました。
立派でした。
敗れはしましたが、Mermaidsのファンであることに誇りも感じました。
心から拍手を。
選手、支えていた部員さんひとりひとりを讃えたいとも思いました。


2012 Mermaids。
やっぱり、Mermaidsは、Mermaidsでした。