ためいき

練習見学に行くと、その人のプレーを見ていて、ため息がこぼれる。
その豊かな才能がコートに溢れている。
あまりの状態の良さに、ほれぼれとして、時の経つのを忘れて動きを目で追っている。
マーメイズ18番。安念桃子。


2012年の東西対抗で、あるバレーファンとこんな会話をしました。
「来年度、入部してくる選手が、これからの4年間、もしかしたらマーメイズのコートの中心となる選手になるかもしれない」
それは、針生選手、山内選手、安念選手を指しての言葉でした。


安念桃子選手。トワさんに関しては、入部前にいろいろ話を聞いていました。
それによると、おそらくは。おそらくはディフェンスに長けた選手であるだろうということ。
知人の話もあり、自分もそう思っていました。
見当違いも甚だしかった。



2015東日本インカレ。
スポーツを見る際の楽しみの一つ。サプライズ。
自分は、そのサプライズを安念選手からたくさんもらいました。
あの「豊かな」ジャンプ力から繰り出されるスパイクの美しさ。素晴らしさ。
あれは、アローズの迫田選手、引退してしまったけれど、小平選手に通じるものがあったと思います。


今のマーメイズの層の厚さは、もしかしたら自分が見てきた中で最高のなのかも。
そう思う一つの大きな理由の一つが安念選手でした。



できることなら、まだまだ安念選手のプレーを見続けたいと素直に思いました。
そして、やはり、その素晴らしさにため息が出る。
私は、大山加奈選手、吉村志穂選手、針生瑞希選手のスパイクを心の真ん中にドーンと響くスパイクと思っていたけれど。
安念選手のスパイクは、心から美しいと思えるスパイクでした。
というより、スパイクを打つ前、高く跳んだ時点で安念選手の勝ちです。
既に魅了されている自分がいます。
はい。絶賛です。
高く跳ぶ。美しく跳ぶ。
それだけで、楽しい。
サプライズが楽しい。
やっぱり、ため息が出る。