全日本インカレ2回戦の対戦チームは、国士舘大学。
この試合の第1セット序盤に、スタメンミドルの4年生、ココさんが足を負傷してしまう。
自分で立つことができず、コート外に運ばれる。
顔を両手で抑えていた。
ココさんは、マーメイズに入って、長い時を怪我と闘ってきた選手だ。
練習見学に行き、別メニューで頑張っていた。
春夏秋冬。
ココさんが、ゆっくり体育館内を歩けるようになり、走れるようになり、パス練ができるようになり、スパイクが打てるようになり、
試合に出場した時の感動は忘れられない。
ココさんは、今年、マーメイズのスタメンポジションをしっかり掴んだ。
そのココさんが最大の目標であった全日本インカレの2回戦で、負傷退場してしまった。
胸が詰まった。
ココさんの代りにコートに入ったのは、2年生のケイさんだ。
練習見学で、ケイさんの実力は知っていた。
だから大丈夫と信じた。
ケイさんは、このアクシデントに懸命にチームの勝利に貢献してくれた。
ココさんの負傷を聞いて、北翔大学バレー部の妹さんが駆けつけてきた。
病院から戻ってきたココさんは、松葉杖をついていた。
ココさんと妹さんは一緒に嘉悦大学との試合を応援した。
