全日本インカレの組み合わせが発表された時、水曜日が本当に怖かった。
順当にいけば、水曜日に嘉悦大学と対戦するからです。
必然的に思い出したのが、2009全日本インカレ。
東海は木曜日に嘉悦大学とベスト16で対戦し、敗れてしまう。
あの時の東海の最大のライバルは筑波大学で、筑波大学はその年、優勝する。
あの時とよく似ていた。
2回戦、国士舘大学との試合でココさんが負傷退場。
代りに入ったケイさんの頑張りもあって、勝利した。
が、その日は2試合続けて行われる。
問題は国士舘の後の嘉悦大学との試合。
ベストメンバーでのぞんだ秋季リーグでの敗北。
嘉悦大学の順位は東海に続く3位。
しっかりとした実力を兼ね備えていた。
そして、この試合も第2セットにアクシデントが起きてしまう。
スタメンリベロ、デンソーで内定選手として活躍しているリョウさんが足を攣ってしまいコートを離れる。
ココさんに続きリョウさんまで。
だが、代わって入ったナナさんがリョウさんの不在を感じさせないプレーで魅せた。
翌日。
リョウさんのお母さんと話をしていて、リョウさんが足を攣ってコートを離れたことを話していて、
「でも、本当に代りに入ったナナが……」
そこで、言葉が詰まってしまった。
よくぞ、あの苦しい中、ナナさんががんばり通してくれた。
万感の思いがこみ上げてきた。
嘉悦戦のMVPは、ナナさんだったのかもしれない。
今年の東海は、今までで1番強いと思います。
そう、はっきり語りたかった。
それは、AB戦を見ていて思った。
あくまでも、高いレベルでその実力が拮抗している。
ココさんがコートを離れたら、ケイさんが。
リョウさんの代わりにナナさんが。
それぞれ遜色ない活躍をみせた。
今年の東海の強さは、スタメン選手以外の選手も高い能力を持っていたというだけでなく、
いついかなる時も、その心構えがしっかりできていた。
そんなところにも表れていたように思います。