2017 秋リーグ 対 日体大〜1

とにかく日体大は強かった。

2017マーメイズは
春リーグで、なかなか勝てずに苦しみました。
苦しんだ春リーグではあったけれど、終わってみれば、秋に向けて確かな手ごたえを感じていたのではと思います。
自分が思う大きなポイントは最終日の日女との試合。
密かに春リーグで、一番強いのは日女ではないかと考えていたので、その日女との接戦をものにしてストレートで勝利した時に、これは……と思いました。
その予感がひとつの結果を出したのが東日本インカレでした。
確かに優勝はできませんでしたが、優勝した筑波との試合でも、けして大きな力の差を感じはしませんでした。
ですが、2017年9月24日の日体大の強さには、力の差を感じずにはいられませんでした。
強打もあれば、実にうまいフェイントやコンビ攻撃もある。
ミスも極めて少なく、ボールが繋がる。
この日の日体大は、ひょっとしたら、大学バレーで日本一強い女子チームなのでは?と思えるほどでした。
セットカウントこそ、3-2のフルセット勝ちでしたが、
日体大が取ったセットは、5点差以上の差をつけ、マーメイズは僅差で取ったセットでした。


第4セット。
あの第4セットは、なんだったんだろう。
序盤に走られ、追いつこうにも、日体大の遠い背中には、なかなか手が届かず。
気づけば、19-23。
マーメイズが2枚替えをした直後の日体辻村選手のスパイクで19-24。
日体大のマッチポイント。
得点差5点。
自分は、以前、東レ-赤ロケの試合で、19-23からの逆転を見たことがありました。
その時は、ほんとに奇跡を目のあたりにしたような気持になりました。
ですが、あの時以上に厳しい状況だったと思います。
それほど、日体大に隙が無かったように思います。
なぜ、マーメイズがそれをひっくり返すことができたのは、藤井監督含め、選手一人一人は勿論、サポートする全ての人の力のおかげだと思います。



それを見ていたひとりのファンとして、感じたこと。
19-24から、2枚替えで入ったユリさんがスパイクを決めました。
軽く返した感じのボールでしたが、うまくコートの真ん中に落ちました。



ユリさん。
4年生です。
これまでの4年間でベンチ入りしたのは、4年生で初かな?
鹿実出身で、そのスパイクの力強さは、マーメイズでも1、2を争うほどではないかと思います。
1年生の時は、怪我をしていて。
でも、自分は、ユリさんは、すげーやつなんじゃないかと期待していました。
スパイクが打てるようになって、見たら、やっぱりすごかった。
知人のバレー友達には、マーメイズの隠し球。切り札って、紹介していました。
そのユリさんと。

1年生のフクさん。
途中出場。
フクさんのコートネームの由来は「笑う門には福来る」
で、この土壇場の場面なのに、なんだか笑っているように見えました。


ユリさんとフクさんが前衛にいて。
その時、ふと、
「ああ。もうちょっと、見ていたい」
そう思ったんです。
試合の勝敗云々でなくて、この二人がいる今のコートを、もうちょっと、もうちょっとでも長く見ていたいと思いました。
それは、自分が応援し始めて、初めて感じる感情でした。