Mermaids〜16

2007年10月28日 駒澤大学
東海1−3日体大
19−25○
○25−21
21−25○
19−25○

入れ替え戦の相手が日体大に決まった時、
複雑な思いがありました。
春に日女に敗れて2部に落ちてしまったので、
日女が相手になるかと思っていたのですが、まさかの日体大が最下位。
ただ、東海は春1部リーグで1勝してますが、その対戦チームは、日体大
当時の日体大のエースは、草野選手。
サーブ賞を取るぐらいの名手で、バレー友達は、日体大は嫌な相手と心配してくれていました。
試合は、草野選手のサーブは、東海もよく対応していたと思います。
しかし、スパイクを止められませんでした。

この試合ほど、勝ってほしいと思った試合はありません。
自分の寿命が縮まってもいいから勝ってほしいと思った試合は、この試合だけでした。
「何か」をしたい。
でも、「何」もできませんでした。

試合後のある光景が忘れられません。
コートの中で必死に戦っていた2年生のクルミさん。
スタンドに戻ろうとしたクルミさんと、スタンドから応援していたカンナさんが階段でばったり。
クルミさんとカンナさんは同じ2年生でした。

カンナさんが笑顔で両手を広げると、
クルミさんが泣きながら駆け上がりました。
そして、カンナさんはクルミさんを抱きしめました。
階段の下にクルミさん。階段の上でカンナさん。
クルミさんのほうが背が高いから、その段差がちょうどよかった。
託されたクルミさんは、応えることができなかったと泣いていました。
託したカンナさんは、十分に応えてくれたよと笑顔でいました。
優しい笑顔でした。