知ってほしい

pigroboshow2005-11-23

グラチャン女子の試合も終わって,次は第12回Vリーグがまた再開されます。
でも,地上波で放送されるわけでもないし,テレビのニュースで試合のことが流れることも稀で,多くの人たちにとっては,Vリーグどころか,バレーボールの試合が行われることを知らない人も多いと思います。
アテネオリンピック前の世界最終予選が行われた時,会社の同僚とバレーボールの話をした時に,自分は大山加奈選手は腰痛もあってすごく苦労されたことを話した時に,その同僚がこう言いました。
「でも,ワールドカップの後,長い休養があったので良かったんじゃないですか?」
その同僚にとってはバレーボール=全日本なので,その間は何もなかったことと認識していたんです。知ってほしい。切実にそう思いました。
あの頃,自分はその試合を見に行けなかったけれど,当時,KANAMANIAの掲示板で,たくさんの方が応援しに行って,東レ・アローズの素晴らしさ,バレーボールの素晴らしさを感じた試合がありました。
第10回Vリーグ,4強の対決,2/21に行われた 対 NECレッドロケッツ戦です。
前日,パイオニアに3−2のフルセットで敗れて,非常に苦しい状況になった東レ・アローズ。そして。大山加奈選手は腰痛で,出場が危ぶまれていました。その時,試合に出場することを訴える大山加奈選手を説得されたのが向井選手だったそうです。絶対に勝つ。そう言って,大山加奈選手の分まで戦うと説得されたそうです。
第10回Vリーグで,東レ・アローズはレギュラーラウンドで赤ロケに,セットカウント,1−3,0−3と2連敗中で,試合前,自分も祈るような気持ちでいました。
ですが,第1,2セット。東レ・アローズが連取。向井選手,アダムス選手,芝田選手,冨田選手,荒木選手,小玉選手,濱口選手が大山加奈選手の分もと気迫溢れるプレーをコートで展開します。大山加奈選手はベンチで,仲間のために必死に声を出していて。
そして第3セット。15−14の場面から,アダムス選手がスパイクをネットにかけて15−15。この時,アダムス選手が足を痛めてしまいます。この時……掲示板の書き込みで教えてもらったのですが,大山加奈選手が達川監督に涙ながらに出場を直訴されて……でも,達川監督はここで首を縦にはふらず,アダムス選手に代わって,西脇選手が出場されました。当時,控えだった西脇選手がレフトに。
試合は赤ロケが大友選手のサーブなどで,一気に流れをつかんで17−20とリードします。アローズは粘りに粘り22−23まで盛り返します。
ここからが凄かった><
(実は,この試合はNECレッドロケッツの公式サイトで見ることが出来ます。是非,見ていない方はご覧になってみてください。赤ロケよりの映像ではありますが,感動必至です)
23点。向井選手が同点になるスパイクを決めるのですが,この時の向井選手は魂がこもりまくりのダンイズム発揮しまくっています。
そして24点目。ブロックから流れたボールが後衛の芝田選手の頭上に。
芝田選手から前衛の西脇選手へのトス。大きな弧を描いた美しいトスは,「レフト」の西脇選手へ。西脇選手はそのオープントスをストレートに打ち抜きます。
25点目は冨田選手が狙いすました1枚ブロック一閃!
ファンも選手も一体となったすごい試合だったと聞きました。
知ってほしい。本当にそう思います。