夏のヒロイン

サマーリーグ2日目。久光−シーガルズは、3−0でシーガルズ
デンソー−JTは、3−2のフルセットでした。そのデンソー−JT戦は、とても良い試合であったと共に、これぞ!サマーリーグという試合だったように思いました。
若手中心のJTも、若手、ベテランを上手く配したデンソーも好レシーブ連発で。特にデンソーで、セッター大槻選手がフォローでフライングレシーブしたボールを、続けて櫻井選手がフライングレシーブで続けて、木村選手がスパイクで決めた流れるようなプレーは鳥肌モノの美しさでした。同じくデンソーの新人、福田選手も、素晴らしいプレーを見せてくれました。
色々書きたいなあと思うことは多い とてもいい試合だったと思います。また 改めて書きたいと思いますが、ひとつだけ。サマーリーグでは、新しいヒロインの成長、出現を時に目のあたりにするけれど、それを鮮烈な1プレーで感じさせてくれた選手がいました。デンソーの大槻選手です。
実は前日の大野石油広島戦、先発出場した大槻選手でしたが、サーブレシーブが乱れたことなどもあり、第1、2セットを落とす苦しい展開でした。1本、放ったツーアタックも決まらず表情もとても固く。見ていて、大槻選手の緊張、辛さが伝わってくるようでした。
そして、JT戦。同じように競り合った苦しい試合展開で、セットカウント1−2。後が無くなった第4セット、大詰め。23−22。デンソー1点リードの場面。
この場面で、大槻選手に上がったレシーブ。大槻選手はジャンプをすると、振向きざまに渾身のツーアタック!時にあまりに鮮烈なプレーに会場の時間が止まるように感じる瞬間がありますが、この時が、まさに「それ」でした。
JTのコートにボールが命あるが如く落ち、大きく弾んだ時、
大槻選手のトビキリのはじける笑顔と、めちゃめちゃHAPPYな空気が一気に会場内に広がったように思いました。
歓声と拍手の中、JTタイムアウト時に、チームメイトからたくさん祝福されて、横山選手が、(やったじゃん)そんな感じで大槻選手の背中を叩いて、また 大槻選手がとても嬉しさ満開の笑顔で応えて。達川新監督のいい笑顔も見ました。人の心に届く。伝わる。そんなHAPPYな ひとつのプレーでした。