夢に向かって!

pigroboshow2007-01-18

2003年のワールドカップを,その女の子はテレビで見ていました。
テレビで見る全日本,加奈さんの活躍に心踊り,手にはバルーンスティック代わりにファンタのペットボトルを持って応援していました。
秋から冬にインターネットで大山加奈選手を応援するたくさんの友達が出来ました。
冬にそれまで入っていた部活をやめて,バレーボール部に入部しました。
入った途端にインフルエンザが流行って,なかなか練習が出来なかったこともありました。元いた部活の先輩から嫌な思いをするような言動を受けたこともありました。男子バレー部員から,プレーをからかわれた事もありました。
それでも,くじけずに頑張っていました。バレーボールが大好きでした。
春に,女の子の住む街に第11回Vリーグ東レアローズが来ることを知りました。女の子は,半年以上先のその日を楽しみにしていました。
そんな頃,女の子のバレーボール部である事件が起きてしまいました。
僕だったら,たぶん心が折れてしまいそうな大変なことを,女の子もバレー部も乗り越えることが出来ました。
最終予選で,加奈さんが苦しんでいる時に,辛い気持ちながら,柳本監督は,加奈さんを「ため」させているんだと思いました。
秋にVリーグのチケットを買うために友達と二人で朝早くからチケット売り場に並びました。一番最初に並んだけれど,2日間行なわれる大会のアリーナを2枚買うお金はありませんでした。1枚はスタンド,1枚はアリーナ席を買うことが出来ました。
東レアローズが女の子の住む街にやってきた時,空港に迎えに行きました。そこで,本物のアローズの選手を見ることが出来ました。
当時の東レアローズは日曜日の試合に勝つことが出来ないでいました。
女の子が住む街の日曜日の試合。フルセットで東レアローズが勝利しました。
女の子にとっては大変な宝物になりました。
進学しても女の子はバレーボールを続けました。
辛いこと,大変なことはたくさんあったと思います。
それでも,女の子はバレーボールを続けています。
この冬から春。
女の子は,春高を目指します。
勝利すること,出場すること,それが最終的な目的であるし,もっともHAPPYな結末だと思います。
でも,春高を目指す,そう言える場所に立っている女の子が素晴らしいです。
加奈さんへの憧れから,自分の気持ちを大切に正直に。バレーボールが好きという気持ちを大事に。努力してきたこと。頑張ってきたこと。それが尊いし,愛しいし,リスペクトします。
がんばれー!