明日も また 生きていこう

pigroboshow2008-05-25

横山友美佳さんの「明日もまた生きていこう」(マガジンハウス)を今日、読みました。
本を読んでいて、まるで御本人が、直接話しかけてくれているような気がしてきました。
友美佳さんの人間性が滲んでくるような自然で優しい文体で綴られています。
本を読みながら、色々なことを思いました。
私が最初に見た友美佳さんの試合。その試合は残念な結果になってしまいました。
また、どこかの体育館できっと応援を。
そう思っていたのに、その試合が結局、最後になってしまったということを悔しく思います。
友美佳さんの言葉は、驚くほど正直で、素直で。
病気になられた時の、心情。それは、友美佳さんと同じ女性の方の方が、思う強さは強いかもしれません。
ひとつひとつの「言葉」が、心にしみたし、辛いと思ったり、切なく思ったり。
ご家族の方や、病院の方、友達。
いろんな人のことも考えました。
それぞれの人の立場に自分を置き換えて考えてしまっていたりもしました。
この本を執筆していた時の友美佳さんの病状と、心を思いますと、たくさんの人に読んでもらいたいと私も思いました。
ひとつひとつの「言葉」を噛み締めるように読みました。
友美佳さんは、ご自分の生れた日を、こう書かれています。
「命の始まりは1987年の3月2日、朝方4時ごろ、太陽が昇るとともに誕生したそうだ」
この1行を読んだ時に、ほろりとしてしまいました。
病状を通して、変わっていく心のありようと、どんな状況でも夢を持ち続けた友美佳さん。
読んでいて、今、友美佳さんが、いないこと。
そのことが不思議であり、悲しくもあり、悔しくもあり。
そして、伝えたかった言葉。その言葉を一読者として、聞かせてもらいました。
伝わりました。