エース

pigroboshow2008-07-30

黒河麻衣子選手。イチさんは、自分が東海大学を応援するきっかけになった東レアローズとの黒鷲旗でのグループ戦に出場されていました。
ですが、ほとんど印象に残っていませんでした。
その後の秋季リーグ。全日本インカレ。
数試合でしたが、私は応援に行っていたのに、それでも、イチさんの記憶があまりありませんでした。
イチさんを意識したのは、2007年の春季リーグでした。
春季リーグで、イチさんは苦しんでいるように見えました。試合途中で、交代させられてしまったこともあったように思います。どちらかというと、辛い場面が多かったように思います。
そのイチさんに心がぐっと引き寄せられたのが、春の入れ替え戦でした。
イチさんは、スパイクを決め続け、ジャンサで何本も得点を重ねました。
集中したイチさんはコート上で輝いているように見えました。
その時のイチさんは、気迫が体中から溢れでているようでした。
敗れてしまったけれど、帰りのバスの中で、バレー友達と「イチさん」のことが話題に上がりました。みんな伝わるものがあったと思います。
秋季2部リーグ開幕戦。
試合後に、初めて東海の試合を見た女の子の口から出た一言。
「イチさん」
開幕2連戦のイチさんは、やはり気迫のこもったスパイクを連発していました。打てば決まる。そんな感じでした。
秋季2部リーグの閉会式。イチさんは何も受賞されなかったけれど、自分は心からイチさんが「何か」受賞されたらいいのになあって思いました。コートの中からたくさん目に見えない記録に残らないものが伝わってきましたから。
そして、入れ替え戦
ミスをすればもう後が無い。絶体絶命の場面から、イチさんは攻めのジャンサを連発して、みんなに奇跡を感じさせてくれました。
気持ちの抜けたプレーはひとつもありませんでした。
1本も攻めていないプレーはありませんでした。
けれど、届きませんでした。
イチさんに何か言葉をかけたかったけど、言葉は見つからず、ただ、遠くから見ていました。
2007年の春から秋。そして、冬に。イチさんを応援しました。
結果は報われなかったかもしれないけれど、イチさんは自分に「エース」とは何かということを強く意識させてくれたように思います。
イチさんは私には、とても頼もしい「東海のエース」でした。
そのイチさんが東海の掲示板で、まだバレーを続けると書いておられていて、とても気になっていました。
2008の春季リーグの開幕戦の時に、イチさんのことを東海の部員さんにお聞きしましたが、わからず。どういう環境でバレーを続けているのだろうと思っていました。
それが、9人制のバレーボールチームを故郷で続けていると知って、しかも全国大会に出場するとあって、応援に行きたいなと思いました。
チームは変わっても、競技も6人制から9人制と変わっても、
イチさんは、イチさんで同じように輝いているって、分っています。
なんと言っても、イチさんは「東海のエース」でしたから。
どんなに苦しくても、辛くても、
イチさんは「東海のエース」であり続けましたから。
逆風でも、劣勢であっても、勝利の為に、仲間とともに立ち向かっていった「エース」ですから。
「続き」が見れるのが楽しみです。
イチさんがバレーを続けているっていうのが、嬉しいです。