山梨中央銀行−パイオニア その3

6回のセットポイントをしのいだ。
その核となった山梨中銀のコンビ。
最後まで途切れなかった集中力もすごかったし、
何度でも繰り返すけど、その信頼と自信がすばらしい。
それは、何から来ると言えば、練習からしかありえないと思う。
エースの1番土方英恵選手は、絶好の場面で決めれなかった。土壇場でサーブミスをしてしまった。
けれど、それで「終わり」ではなかった。
気持ちを切らさなかった。諦めなかった。
次のプレーで、しっかり挽回した。
そのコートの中で、辻選手も変わらなかった。
多彩なトス回しのできる選手ではあったけれど、あの攻撃には、「勝つための信頼」培ってきたものがあったと思う。
9人制バレーボールに転進した三浦亜野選手。
きっと、悩んだこともあったと思うし、
私自身、できれば、もう少し6人制でも見たかったなあという気持ちがあった。
が、日曜日の試合を見て、本当に「心から震えるほど感動した」
わざわざビデオを見直して、誰が関心を持つであろうかわからない記事をぽつぽつ書いたのには、
その「感動」を少しでも伝えたいと思ったからだ。
コートの中にいた9人制の選手、ひとりひとり。それはパイオニアの選手も含めて、みんなコートで自分とチームを表現した。
発信していた。
できれば、あのサーブミスをしてしまった後の1プレー。
そのプレーを頭の中で、想像してほしい。
諦めない。粘り強く。
そういう言葉だけでなく、努力を積み重ねて培ってきたもの。
その揺るがない強い「気持ち」に裏打ちされた強い「1プレー」を心に描いてほしい。
多くのバレーファンに、あの時の土方英恵選手の顔を見てほしかった。
試合後に、クルミさんに
「面白かった」
「ありがとう」
と伝えた。
それと、伝えれなかったけれど、クルミさんを優勝という結果だけでなく、「素晴らしいチームに入ったね」と祝福したいような気持ちになっていた。