嬉し涙と悔し涙

なんだか。
今日は、いろんなニュースがいっぱい飛び込んできました。
火の鳥モントルーで準優勝。
トヨタ車体からの退団選手の発表。
そして、そして。江畑選手がPFUに入部。



土曜日は、八幡山の体育館に行ってきました。
女子1部と2部の入れ替え戦が行われました。
第1試合
宇都宮大学(1部9位)−松蔭大学(2部2位)

第2試合
国士舘大学(1部10位)−早稲田大学(2部1位)


結果は、2試合ともに、2部のチームが勝利して昇格。
1部の2チームは降格となりました。


自分は、松蔭大学の白井監督をリスペクトしているのと、松蔭と早稲田ファンの友人がいるので、2部の両チームを応援しました。
その両チームが勝利しました。けれど、心から喜んでいるかということもなく、やはり入れ替え戦は、自分なんかが観戦したり、応援なんかしていいのだろうかと考えるほど重い試合でした。


第1試合がフルセット。第2試合はストレート。
国士舘大学は、エースの柏木選手が怪我のため、春リーグの試合に1試合も出場できませんでした。
ですから、入れ替え戦も苦戦すると思われ。
2部のチームからしたら、1位抜けか2位抜けでは、かなり条件が変わると思われました。
なので、やるべきことをやった早稲田は、ストレートで勝利しました。



正直、自分は早稲田が勝つ可能性は高いとは思ってはいたものの、松蔭が宇都宮に勝つとは思ってもいませんでした。
第1セットを10連続得点?キャプテンの増澤選手のサーブが走って、大逆転したものの、第2、3セットと宇都宮が調子をあげて……というか、本来の宇都宮のバレーができつつあって、連取しました。
第4セットも21-15とリード。その内容も良かっただけに、まさか、松蔭が23-23に追いつくとは思わなかったです。
その後、1回も宇都宮はリードすることなくセットを落とすと、第5セットは一方的な松蔭のペースとなりました。
あれは、松蔭を応援していたものの、切なかったです。
実力以外の何かが、働いた。
そういう試合が、たくさんあって、あのセットは、まさに、それでした。
松蔭には失礼かもしれませんが、あの第1、4、5セットは、ミラクルでした。




その松蔭ですが、第5セットの加藤選手と、ベンチに下がっていたキャプテンの増澤選手の涙には、思わずもらいそうになりました。
涙といえば。
リーグの最中から、エース離脱の中、なんとか、1勝を!と、全員が頑張っていた国士舘大学
それは試合を見ていて感じるものは多かったです。
全敗ではあったけれど、あの頑張りは讃えられるべきものであり、結果は伴わなかったけれど、拍手を送りたいと思いました。
それは、試合に出れなかった柏木キャプテンにしても同じで、自分にできることを必死に努めていたように思いました。


入れ替え戦国士舘は、ストレートで敗れてしまいました。
その第3セット終盤。
早稲田を応援していたけれど、国士舘のコートの中のある選手を見て、早稲田を応援できなくなってしまいました。
見守るしかなかったです。
国士舘、18番、中山選手が泣きながらプレーしていたのに気づきました。
目を真っ赤にして、唇をかみしめて。
国士舘大学は、自分が初めて大学バレーを見に行くきっかけを作ってくれたチームでした。



下北沢成徳に浦上祐加という選手がいました。
浦上選手は、高校を卒業したらバレーを辞めるつもりでした。
私のバレーボールの友人で、浦上選手のファンの子がいました。
当時、その女の子も高校生で、神奈川のバスケットの代表選手でもありました。
彼女は浦上選手にバレーを続けてほしいと思い、手紙を書きました。
そして、その手紙を読んだ浦上選手からの返事。
「あなたの為にバレーを続けます」
そして、国士舘大学バレー部に入部。
嬉しそうに、ちょっと泣きそうな感じで報告受けたからには。
もう国士舘の浦上選手を応援に行こうじゃないか!
そして、行ったのが2部の大東大の体育館でした。


その後。
いろいろあって、国士舘のバレーに大きな注目を持つこともなくなっていったんですが、
中山選手の涙にはぐっときました。


大学バレーの入れ替え戦は、そのチームを応援しているのでもないのに、行ってもいいのだろうかと躊躇う気持ちに、おそらく変わりはないし、
心の準備をして行かなければいけないと思うのも、変わりはないけれど、
そこで、敗れたチームの、敗れた選手を応援したいなと思えることは、貴重なことではないかと思いました。