Mermaids〜7

2部に落ちてしまった東海大学女子バレー部を応援したい。
その気持ちから横断幕を作成しました。
そして、入れ替え戦後、最初の公式戦「神奈川リーグ」で張ろうと決めました。
勿論、神奈川リーグというリーグ自体、全く知りませんでした。
2007年6月7日。
神奈川大学でリーグ戦が開かれると知って、初めて白楽の駅に降りた際、まずどっちに歩いたらいいかもわかりませんでした。
人に聞きながら歩いたと思います。
神奈川大学に到着してみると、自分が思っていた以上に「ヤバい」雰囲気でした。
というのも、神奈川県の大学男女バレーボールチームが集まる大会で、その空気に圧倒されました。
そもそも幕を作ったはいいが、怒られはしないか?
個人が作った幕をはってもいいのか?
ものすごいプレッシャーを感じながら、自問自答を繰り返しました。
はたして、本当に喜んでもらえるのだろうか?
東海のバレーボールチームを元気付けられるだろうか?
答えが出るはずもなく、バレー友達にメール。電話。
しかし、日曜日の朝、みんな忙しいのか返事ゼロ。
もう卒倒しそうなぐらいの緊張感の中、純粋に幕を作った時のことを思いました。
東海に元気になってもらいたい。笑顔になってもらいたい。
その気持ちを大事に。
とにかく行動しよう。
東海の選手がいたので聞いてみました。
「東海の試合は、どのコートですか?」
長身のその選手は、そっけなく
「あそこ」
と指さしました。
今では考えられない子供ぽい返事。
2年生のクルミさんでした。
クルミさんに教えられたCコートに横断幕をはりました。
すると……
横断幕を張って、観客席の方に戻ったら、東海のコトさん、コウさん、リュウさん、シュウさんが幕の方に近づいてきて、幕を見ていて……
なんか まずかったかな?
そう思って、幕の方に戻っていって、
「なんか まずいですか?」
と聞いたら
「いえ。ありがとうございます」
シュウさんがそう言ってくれて、笑顔。
リュウさんも、コウさんも。
すごく見たかった笑顔だったので嬉しかったです。
その後も、なんか皆さん 興味津々みたいで、ツクシさんは幕を外すのかと思っちゃうぐらいの勢いで見てくれて 嬉しかったです。
スタンドにいたら、3年生のクミさんがやってきて、お礼を言ってくださいました。
うろ覚えなのですが、なんで、幕を作ってくれたんですか?的なことを聞かれたように思います。
「元気になってもらいたかったんです」
的なことを言ったように思います。
そして、クミさんをいい選手だって自分に教えてくれたバレー友達の羊青年の言葉を伝えたら、
驚いて。
でも、嬉しそうだったのを思い出します。