WHAT A WONDERFUL WORLD

思いもかけなかったけれど,

フルセットで劇的勝利をしたセルビア・モンテネグロとの試合以上に
ストレートで敗れてしまったイタリアとの試合を見て,感動しました。

体育館の中は,ほとんどが全日本を応援していて,その中で,懸命に期待に応えようと頑張っている選手達。
そのコートの中で,最年少の木村沙織選手は,チームのために。勝利の為に。自分のベストを尽くしていると思います。

厳しい試合展開の中,木村沙織選手が必死にボールに喰らいついて,きっと 体も心も連戦で疲れきっているに違いありません。
スパイクを打ったあとに体勢を崩して座り込んでしまうことも度々ありました。それでも,木村沙織選手はすぐに起き上がり,ボールの行方を追っています。
強烈な相手選手のスパイクをレシーブして,倒れてもすぐに立ち上がり,スパイクを打つ。
外国選手の強烈なサーブを受け続け,味方選手のフォローには必ずまわり,コートにボールが落ちない限りは,どんなボールも追いかける。

1年以上前のこと
木村沙織選手が国体の予選で兵庫代表と対戦した際に,ポールに激突寸前までボールを追いかけていました。
あの頃の木村沙織選手は長期欠場を余儀なくされていて,ようやく久しぶりにコートに帰ってきて。国際大会でも,Vリーグの試合でもない。人によっては,「勝敗は2の次」ということを言われる方もいる国体の予選。
そのコートで,木村沙織選手は全日本の試合と同じ心でボールを純粋に追っていました。
大きな国際大会でも,小さな会場での試合でも,バレーボールは同じだよ。
木村沙織選手はプレーで そう語りかけてくれているように感じました。
木村沙織選手の あどけない笑顔と強い心。

木村沙織選手のバレーボールを見ること,応援できること。
何と素晴らしい世界でしょう。
わたしは心から思っています。
何と素晴らしい世界でしょう。
わたしは 木村沙織選手をリスペクトします。
WHAT A WONDERFUL WORLD