個人幕の話

2016マーメイズ 個人幕の話。
今年の4年生は8人。
そして、今年の8枚の幕の漢字一字には、いつもの年と違った意味を持たせました。
きっかけは、ロンさん。
「ロン」というコートネームを漢字で表現するならば、なんだろう?
それは、ずっと考えていて、なかなか答えは見つからなかったのですが、
「和」これが、ロンと読めることを知りました。
「和」という一字に、ふと「チーム」を連想しました。
「チーム」をひとつのテーマとして、今年の幕を作れないかな?
その想いでできたのが、2016Mermidsの8枚の個人幕です。


背番号1
山内美咲
コートネーム=アコ

実は幕を3枚作りたかったんです。
捨てがたい候補の漢字が他に2つありました。
最初に考えたのは「憧」。
アコさんは誰もが憧れるような選手になってほしいなあという気持ちと、それだけの実力があると思っていましたから。
その「憧れ」という言葉から、次第に「夢」は、どうだろうと思うようになりました。
憧れは夢でもあるし、何より、私自身がアコさんを応援していて、いつしか「夢」を見るようになりました。
もしかしたら、日本を代表するコートでアコさんが活躍する日が来るかもしれない。
アコさんには「夢」を託したい。託せられる選手だと思うから。
だから「夢」で決定かな?
そう考えていたころにアコさんと個人幕について、Twitterでお話しする機会がありました。
アコさんは、自分の漢字一字を「会」と予想されていました。
アコというコートネームの由来が「会」という言葉にあったからでした。
その頃、「夢」「憧」のどちらかに決めていたので、
「違うよ」
と返事しました。
予想が違っていたせいか、或は、「会」に思い入れがあったのか、ちょっと、がっかりされたようでした。
でも、これは譲れないなあと思っていたのですが、
……だったのですが。
次第に「会」って、いいなあと思い始めました。
それは、とても深い言葉のように思えてきました。
「会う」って素敵じゃん。
そして、一度、違うよって、はっきり答えたので、
「会」ではない違う字と思っているアコさんを、ちょっと、ビックリさせてやりたいという気持ちもあって、
「会」に決めました。


でも、「憧」「夢」も良かったなあ……(笑

     


背番号2
山上有紀
コートネーム=シュウ


シュウというコートネームを漢字一字でって、考えるとたくさんあります。
修、集、秀、習……、当初、秀がいいかな?
って思ってました。
シュウさんのポジションはセッター。
秀でたセッターなので。
と思ってたんですが、2016は「チーム」をテーマに幕を作りたいと思って、考え直してみました。
そこで辿り着いたのが「周」。
周りを生かし、そして、周りに生かされる。
one for all, all for one的な意味で、周。
セッターは要となるポジションだと言う方もいます。
でも、けして一人の才覚でどうにかなるポジションではなく、
周りとの関係。それこそ「チーム」に、とても大切だとも思えたので、「周」に決めました。



背番号3
安念桃子
コートネーム=トワ

トワというコートネームを漢字一字に例えるのは、すごく難しかったです。
永遠……永遠の絆から、「絆」に決定。
トワさんですが、練習見学でため息が出るぐらいのプレーをいつも見せてくれます。
昨年の東日本インカレでは、スタメン出場。
あの日以来、トワ推しです。
あの東日本インカレは4位。
あの時、トワさんとみんなに「絆」を想いました。


背番号4
江川優貴
コートネーム=イチ


イチというコートネームを漢字一字で考えると、ちょっと迷います。
真っ先に「一」でしたけど。
あまりに、ド直球だし、デザイン的にも、一って難しいんじゃないかと思ってました。
で、他の字も考えたのですが、
今年は「チーム」をテーマに字を統一したいと考えた時、思い出すのは、「心はひとつ」の幕。
すなわち「一」
決定しました。
作ってみたら、意外とはまりました。
この「一」。
某OGには、大ウケでした。なんでだろ?




背番号5
瀬良葵
コートネーム=ラン


ランさんです。
はい。
実は、ランさんに関しては、入学した当初から漢字一字は決めていました。
「走」です。
いいじゃないですか。
躍動的で。
で。ここで、今季のテーマ「チーム」。
チームと「走」って。
うーん。もひとつピンと来ない気がしてきました。
けど、ランで、チームとうまく合う漢字あるかな?
考えた末に閃いたのが、ラン=LAN。
はい、LAN線。
からのLAN線=繋ぐ。
ということで、「繋」に。
まあ、かなり苦しいですが、「チーム」でまとめるには。
それに「繋」って、チームというかバレーボールという競技を表す言葉でもあると思うんです。



でも……やっぱり、走も捨てがたい(笑



背番号6
針生瑞希
コートネーム=ルリ



ルリさんです。
2016マーメイズの4年生の中で、1年生の頃から活躍されていたのは、ルリさんだったと思います。
ルで始まるコートネームは、多いんですが、いつも悩みます。
「流」
これは、以前から気づいてはいたけど、採用してませんでした。
なぜなら、「意味」を見いだせなかったから。
しかし。
ルリさんに「流」を採用。
これ、意味が見出せたからです。
1年生で、ルリさんのスパイクを見た時、どーんと響きました。
それは、自分史的に(笑、加奈さん、サキさん、以来の「どーん」でした。
で。
加奈さん、サキさんからの「流れ」で。
実は、自分、そのことで、ルリさんのことを「三代目」って呼んでいます。
なので、幕にも小さく「三代目」って入れたいなあって思ってたんですが、
ルリさんから、入れたら、ルリさん自身が某アーティストのファンだと思われますねって、突っ込まれたのでやめました。
今シーズンも、頑張って、三代目(笑




背番号7
今川桃華
コートネーム=テン


テン。最初、「天」か「展」にしようかと思ってました。
てっぺん目指してほしいので「天」
んで、誰もがびっくりする展開を、で「展」
だったんですけどね。
「伝」にしました。
前、試合見てて、テンさんの頑張りが伝わってきたので。
伝わったよって。




背番号8
嘉屋奈々
コートネーム=ロン


ロンというコートネームを漢字一字で表すのは難しい。
2016マーメイズで一番、難しかったように思います。
ロンが「和」と読めると知った時は嬉しかったです。
その嬉しさのまま、2016マーメイズのテーマを「チーム」としました。
「和」は、ロンさんらしい字だと思います。
そして、ロンさんも、またチーム愛に溢れた選手です。





今年の個人幕に込められたテーマは、


みんなが出「会」って、「周」りとの「絆」を大切に、こころ「一」つになって、想いを「繋」ぎ、先輩たちからの「流」れを「伝」えて。
「和」になって。


そんな感じです。



この個人幕で使用している画像は、私と同じく東海大学女子バレー部を応援している、あつみさんからお借りしているものです。
あつみさん、いつもありがとうございます。
あつみさんとは、ちょうど同じ2007年ごろからマーメイズを応援するようになりました。
同じチームを応援していて、実は、互いのことは、そう詳しく知らないんですが、
私には、かけがえのない「ともだち」だと思っています。