4年間の、長い、それでいて、
あっという間に駆け抜けた、ある大学バレー部の物語が完結しました。
これまでも長い歴史があり、これからも続いていく物語ですから、完結という言葉は正しくはありません。
それでも。
4年前に2部からスタートしたチームが、その春に2部で準優勝。
2部で優勝できなかった、そのチームが秋に1部で優勝し、全日本インカレに。
全日本インカレで1セットも落とさず決勝に。
その決勝でフルセットの末に、青山学院大学に敗れ、準優勝。
それでも、一年間で、日本一にもう一歩のところまで、一気に駆け上がった。
その勢いは、素晴らしかった。
それでも。
大学バレーの日本一になれるチャンスは、年に2回。
東西インカレ。
そして、大学バレー最大のタイトル、全日本インカレ。
準優勝。
3位。
ベスト16。
準優勝。
準優勝。
3位。
なかなか日本一には、なれなかった。
4年間。
その4年目の最後の大会で、ようやく日本一に輝いた。
あまりにドラマチックだった、この4年間。
ぽつぽつ この4年間のことを残したいと思います。
【2008年 春】
これは、残しておくべきことなのか、迷ったけれど。
東海が2部に落ちて迎えた春。
東海女子バレー部員が住居としていたアパートが火災にあいました。
幸い怪我人はなかったものの、持ち物を全て失ってしまったと聞きます。
お金や洋服も、もちろんだけれど、大事な手紙や写真。
そのショックは大きかったと思います。
それでも、後でお話を聞くと、みんなが明るかったと聞きました。
ある方から、この苦難があり、チームがひとつにまとまったと聞きました。
4年前、東海大学女子バレー部は、そういう厳しい状況の中でスタートしました。
